日本文化体験のアイデア24選!企画例を目的別に紹介

日本は周りを海に囲まれた島国であり、近隣諸国とは違う独自の文化を育ててきました。そのため外国人観光客の方にとっては新鮮に映るものが多く、日本文化体験のニーズが高まっています。

本記事では、日本文化体験のアイデア・企画例25選を目的別に紹介します

 

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日本文化とは?

日本は周りを海に囲まれた島国で、四季があります。日本文化は自然に合わせて独特の発展を遂げてきました。一方、中国や韓国といった近隣諸国の文化も受け入れつつ自国に調和させてきた歴史もあり、北海道から沖縄まで、各地域に多様な文化が根付いています。

「日本の文化」という概念が強く広まったのは、江戸時代の終わり頃からだといわれています。開国に伴い、諸外国との差別化を図るため「日本独自の文化・芸術」が注目されました。

そんな特徴を持つ日本文化の体験プログラムは、訪日観光客の方にとって魅力的なコンテンツの1つとなっています。

おすすめの日本文化体験アイデア6

日本文化といえば強く連想される6つのアイデアを紹介します。

1.茶道|日本のもてなしの心や文化を感じられる

「お茶を飲む」という日本人にとって日常の行為を型にはめ、芸術へと昇華させた茶道は、日本の総合芸術とも評されています。お茶をたてる作法を学ぶことで、作法の型として美しさや、茶道の基本的な考え方である「和敬清寂」(主人も客も心を和らげて互いに敬い合い、清楚・質素を心がけること)に触れられます。

訪日観光客の方は、静謐な茶室でお手前をいただく体験を通じて、日本のもてなしの心や文化を感じられるでしょう。

2.華道|侘び寂びという日本の美意識に触れる

四季折々の草花を楽しめる日本では、その美しさを大切に思う心が「華道」という形で発展しました。華道では、花と花を生ける空間との調和を楽しみます。質素さや閑寂さ、余白を大切にする「侘び寂び」という日本独自の美意識に触れる体験ができます。

また、訪日観光客の方は桜や梅、紅葉といった季節に合わせた花材を扱うことで、日本の自然の豊かさや日本人が自然に対して抱く敬意を体感できるでしょう。

3.書道|日本語の文字に触れて楽しめる

書道では、ひらがな、カタカナ、漢字といった日本語の文字を書く体験を楽しめます。毛筆と墨を使い、1つひとつの所作を重んじながら文字を書く体験は、訪日観光客の方々には新鮮に映るでしょう。

また、半紙に書いた作品は、お土産として持ち帰れるため、思い出を形としても残せます。体験のアイデアとして、大きな半紙を使ってグループで1つの作品を作る方法もおすすめです。

4.神社・仏閣めぐり|歴史や地域の風土を感じる

日本には各地に多くの神社・仏閣があります。神社・仏閣にはそれぞれの地域の風土が反映されたり、長い歴史が刻まれたりしているため、さまざまな場所をめぐることで個性豊かな日本文化に触れられるでしょう。

鎌倉や京都、奈良などのエリアは、神社・仏閣がたくさん集まっており、ツアーなどを企画するのに最適です。

5.坐禅|心身ともに日本文化に没入する

坐禅とは、禅宗における修行の1つで、正しい姿勢で坐り精神統一を行います。お寺という特別な空間で静かに自分と向き合う時間は、心身ともに日本文化に没入できる印象的な時間となるでしょう。

瞑想やマインドフルネスにも通じる禅の思想は、近年海外でも注目を集めているため、訪日観光客の方の関心を集めやすいコンテンツです。

6.お花見|日本の春の美しさを楽しむ

春の訪れを告げる桜を楽しむお花見は、日本の四季の美しさを体験できるアイデアです。日本の花といえば桜と結びつけやすいため、日本の雰囲気を濃く感じたい訪日観光客の方には満足度が高くなる傾向にあります。

お花見に加えて桜の美しさを俳句に詠むイベントや、ボートの上から桜を楽しむ「お花見クルーズ」など、さまざまな鑑賞方法が考えられます。

またお花見をする際の食事を考えることも大切なポイントです。お花見のお弁当に地域の郷土料理や和食を取り入れることで、多角的に日本文化を体験できるでしょう。

【体を動かせる】日本文化体験のアイデア4

剣術や舞踊といった、体を動かして体験できる日本文化を紹介します。

 

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1.チャンバラ合戦|合戦を疑似体験し、サムライ気分を味わえる

チャンバラとは、刀や剣などで斬り合うことや、そのような劇を指す言葉です。安全な刀を使って行う「スポーツチャンバラ」は、サムライがかつて繰り広げた「合戦」を疑似体験するのに最適です。

株式会社IKUSAが提供する「チャンバラ合戦」は、「合戦」をテーマにしたこれまでにない形のアクティビティです。参加者は、スポンジの刀で相手の腕についたボールを斬り合います。シンプルなルールである一方、チームごとに戦略を練ることでゲームが奥深くなり、一体感を持って楽しめるでしょう。

30名から1000名まで開催可能で人数の制約もなく、国籍や年齢、性別を超えて一緒に楽しめます。

ゲームを通じて日本文化を楽しんでもらえるイベントをお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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2.日本舞踊|所作を通じて日本の風情を感じる

日本舞踊は、日本の伝統芸能である「歌舞伎」から派生したものです。歌舞伎は男性だけで舞台を作りますが、日本舞踊は女性の踊りが要素に加わっているのが特徴です。

着物を身につけ、1つひとつの所作を丁寧に行う日本舞踊を通じて、日本の風情を感じられるでしょう。動きが比較的ゆったりとしているため、年齢を問わず参加できるのも魅力です。

3.試斬体験|本物の日本刀の切れ味を体験する

試斬体験は、日本刀を用いて畳や巻藁などを試し斬り(試斬)します。かつては日本刀の切れ味や耐久性を試す目的で行われた試斬。本物の日本刀を扱う非日常的な体験は、印象的な日本の思い出となるでしょう。

体験方法として、着物や袴を着用し、刀を鞘から抜いたりしまったりする方法や刀の構え方など剣術の基本を習い、試し斬りする流れが一般的です。

サムライの格好で写真撮影を行ったり、神社仏閣を観光したりすれば、身も心もサムライになりきって楽しめるでしょう。

4.忍者体験|日本独自の兵法を習得する

忍者とは、日本独自の兵法である「忍術」を用いて、戦闘や情報収集を行ったとされる存在です。忍者体験では忍者のコスチュームに身を包み、手裏剣体験や、掛け軸裏の通路や回転壁などの「カラクリ」が仕掛けられた忍者屋敷を散策できます。

場所によってはプロの演者による忍者ショーを楽しめ、殺陣や吹き矢、手裏剣さばきの迫力を間近で観覧できるでしょう。

【食を楽しめる】日本文化体験のアイデア4

食の観点から日本文化を体験できるアイデアを紹介します。

1.懐石料理|料理から日本のおもてなしを体験する

懐石料理とは、茶道との結びつきが強い日本の伝統的な料理の一種です。茶道で濃茶を飲む前に提供された料理で、季節の食材の持ち味を生かすように調理し、心配りを持って供するという原則をもって出します。

懐石料理を気軽に体験できるのが「松花堂弁当」です。懐石料理の定石である「一汁三菜」を基本とした献立で、お花見や観賞系の体験イベントの食事としても相性がよいでしょう。

2.寿司作り|日本料理の代名詞を味わう

日本料理の代名詞的存在のお寿司。寿司職人に目の前で握ってもらい、寿司のおいしさを味わう体験です。「カリフォルニアロール」など、海外でも寿司の存在とそのおいしさは注目されているため、本場で寿司を味わう体験は特別な時間となるでしょう。

寿司の握り方をレクチャーして、酢飯を作ったり参加者自ら握ってもらったりするのもおすすめです。

3.和菓子作り|お菓子を通じて日本の自然の豊かさを楽しむ

和菓子とは、日本の伝統的なお菓子全般を指す言葉です。和菓子には種類があり、練り切りや干菓子、餅菓子など、比較的短時間でできて見た目も楽しめるものが体験に向いています。

和菓子は花や動物など、自然やその季節感を楽しめるのが特徴です。春の桜や秋の紅葉を色や形で表現し、和菓子を通じて日本の四季の美しさを感じられるでしょう。

4.飴細工|美しい飴細工を自分の手で作る

熱した飴で形を作り、動物や植物などを描く飴細工。金魚や朝顔など、日本風情を連想させるデザインの飴細工は、その美しさも相まって訪日観光客に人気が高くなっています。

そんな飴細工の体験教室を開催している場所もあり、一塊の飴から自分で形を作っていく体験ができます。熟練の技術を要する飴細工だからこそ、挑戦することでその技術の素晴らしさをより体感できるでしょう。

【ものづくりができる】日本文化体験のアイデア5

日本のものづくりを体験できるアイデアを紹介します。

1.お箸作り|お土産としても最適

日本の食文化になくてはならないお箸は、訪日観光客の方にとって日本を感じられるアイテムです。箸を使う国は諸外国にありますが、自分用の箸を持つという風習は日本独自のもので「マイ箸作り」は日本ならではの体験となるでしょう。

お箸作り体験の一般的な流れとして、素材を選ぶところから始まり、カンナやヤスリをかけて自分の手に馴染む一組を作ります。塗装等を考えると完成して手元に届くまで日にちが必要ですが、日本の印象深いお土産としても最適です。

2.陶芸|日本の手仕事で生活風土や歴史を感じる

日本の陶芸文化は古く、縄文時代の土器のように、日本人の生活になくてはならない存在でした。陶芸体験は、温かみのある日本の手仕事に触れる機会に最適です。

日本の陶芸は「不完全さ」「自然のままの形」を重視するのが特徴です。日本各地にはそれぞれの地域を代表する焼きものがあり、作り方や色・形が異なります。陶芸を体験し学ぶことで、日本の生活風土や歴史を感じられるでしょう。

3.織物|糸を織り形にする手仕事を体験する

日本には各地でそれぞれ個性がある織物の文化が発展してきました。京都で発展し種々の彩糸を用いた華やかな西陣織や、泥を使って染色を行う大島紬など、その土地の歴史や自然が織物に色濃く反映されています。

織物体験では、機(はた)と呼ばれる機械を使って布を織り、比較的簡単にできる布小物を作る内容が一般的です。機械化が進む現代において、好きな色の糸を選び、自分の好きな布を作る丁寧な時間は、参加者の記憶に残る文化体験になるでしょう。

4.金継ぎ|ものを大切にする考え方を体験する

金継ぎとは、欠けたり割れたりした陶磁器を漆でくっつけ、金で装飾を施して修復する技法です。ものを大切に使う日本ならではの文化であり、その技法からものに対する日本の考え方も学べるでしょう。

金継ぎは、用いる漆に種類があります。合成漆を用いる場合、完成まで時間がかからず費用が安いメリットがありますが、食器には向かないとされています。本漆は自然の素材のため食器の修復に使用できますが、乾かすのに1カ月以上かかることを想定しておく必要があります。

修復するものや漆の種類によって、体験の内容が変わるため注意しましょう。インバウンド向けのイベントであれば、短時間で完成する合成漆を用いる方が参加してもらいやすいでしょう。

5.紙漉き|日本独自の紙文化を楽しむ

木の皮を煮て作った原料から、紙を漉く体験は日本独自の文化に触れられます。日本では字を書くのはもちろん、包装や、傘・扇子などの日常小物の材料など、古くから紙の使用頻度が高く身近な存在でした。そのため独自の文化が発達しており、訪日観光客にとっては新鮮に映ります。

特に和紙は独特の手触りが普通の紙と異なるため、日本らしいアイテムとして人気があるでしょう。

【観戦・観賞を楽しめる】日本文化体験5

国技観戦や日本の伝統芸能・和楽器の観賞、演奏を体験できるアイデアを紹介します。

1.相撲観戦|日本の国技の迫力を体感する

日本の国技である相撲を観戦することで、日本らしさを体感できるでしょう。日本の相撲の歴史は古く、相撲はかつて農作物の収穫を占う神事として行われていました。

体験の方法として、両国国技館等に相撲観戦に行く方法が挙げられます。また、相撲部屋のなかには稽古見学を行っている所もあるため、力士が研鑽を積む姿を間近で観られるかもしれません。

2.能楽観賞|日本独特の舞踊文化を体験

能楽とは、室町時代から600年以上受け継がれてきた日本独自の伝統芸能です。能は舞踊や音楽、演劇が一体となった伝統芸能で、面(おもて)と呼ばれる仮面と美しい装束を身につけて舞う形は趣深いでしょう。

現在のように舞台と観客席が室内にある「能楽堂」のスタイルになったのは明治時代以降です。「薪能」をはじめとする能は、元来屋外で上演されていたため、風習が残る地域もあります。どちらのスタイルでも日本らしさを感じられるためおすすめです。

3.和太鼓演奏|日本人の暮らしと密接な楽器に親しむ

和太鼓は縄文時代から日本にあったといわれており、楽器としてだけでなく、合戦での合図や情報伝達などのコミュニケーション手段としても活用されていました。

年齢や経験を問わず楽しめ、リズムを合わせて演奏をできるため、一体感を得られる印象深い体験となるでしょう。

和太鼓の歴史や、和太鼓を作るための材料など、和太鼓について学ぶ時間を作ることで、日本文化をより深く学べる時間となります。

4.和楽器演奏|日本特有の音楽観を感じる

琴や箏、三味線など、日本の伝統楽器を演奏する体験もおすすめです。能や狂言など、和楽器は他の日本の伝統芸能と結びつきが強く、日本文化の発展にはなくてはならない存在でした。

和楽器の音には特有のかすれ音や揺らぎがあり、そのような雑音の美しさが認められているのが特徴です。日本特有の音楽観を、和楽器演奏を通じて感じられるでしょう。

5.マグロ解体ショー|言葉が通じなくても伝わる迫力

マグロの解体ショーでは、大きなマグロを職人が包丁で捌く手技を見られます。

寿司のネタなど、日本人にとってマグロは身近な魚であり、荒波にもまれながらも一生泳ぎ続けるマグロは縁起がよい魚とされています。言葉が通じなくても、マグロ解体ショーの迫力は見るものを圧倒するため、インバウンドイベントとしても相性がいいでしょう。解体ショーの後は、マグロ料理を堪能する時間を設けるのがおすすめです。

まとめ

日本文化は、島国という環境や四季がある自然の影響、近隣諸国の文化を独自に進化させてきた柔軟さから、他とは違う形で発展を遂げてきました。そんな日本文化を体験できるコンテンツは訪日観光客の関心も高くなっています。

体を動かして楽しめる文化や食文化、ものづくり体験など、さまざまな角度から日本文化にアプローチして、日本を楽しんでもらえるイベントを企画しましょう。

 

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この記事を書いた人

IKUSA ARENA編集部
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