コンテスト企画20選!コンテストの目的や実施方法を解説

2025.5.1
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コンテストとは、特定のテーマやお題に沿って参加者や作品を募集し、実力やアイデアを評価するイベントです。企業や団体は、認知度向上、新たな才能の発掘、さらには地域活性化など、さまざまな目的でコンテストを開催しています。

本記事では、コンテストの概要と実施手順、そしてジャンルごとの企画例20選を紹介します

 

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コンテストとは

コンテストは、作品やアイデアを募集してその評価を行い、優れたものを選び出すイベントです。例えば、写真や動画、絵画、デザイン、文芸など、さまざまな分野で実施される「フォトコンテスト」や「デザインコンテスト」があります。

応募作品は主催者が設定した評価基準に基づいて審査され、参加者全員が公平な条件で競い合います。また、企業は自社製品・サービスの認知度向上やブランドイメージの強化、あるいは新たな人材の発掘などを目的としてコンテストを活用することが多いようです。

コンテストの実施方法

コンテストを成功させるためには、事前の綿密な準備と計画が不可欠です。実施手順をわかりやすく解説します。

実施目的の明確化

まずはコンテストを開催する目的を決めましょう。目的を一つに絞ることで企画全体の方向性がブレず、判断基準も明確になります。主な目的は以下の通りです。

  • 認知の拡大・啓蒙
  • 人材の発掘
  • 業界の競争促進
  • 地域活性化・町おこし

目的が複数ある場合は、「主目的」と「副目的」を分けて整理するといいでしょう。企業のマーケティング戦略と連動させるとより効果的です。

テーマの決定

開催目的に沿って、コンテストのテーマを決めます。以下のテーマが一般的です。

ジャンル

テーマ

文化・芸術系

文芸、工芸、俳句・川柳、絵画・アート、写真・動画、建築・インテリア、音楽、ロボットなど

環境・社会系

環境問題・SDGs、まちづくりなど

ビジネス系

新規事業、業務効率化、AI活用、働き方、ロゴデザインなど

 

ターゲット層の関心や社会トレンドを意識するのがポイントです。応募のハードルが高くなりすぎないテーマにしましょう。

日程・会場の決定

コンテストの基本方針が決まったら、具体的なスケジュールと会場を決定します。例えば、以下のような流れが考えられます。

  • 募集期間:1ヶ月〜2ヶ月(作品制作に十分な時間を確保)
  • 事前審査期間:締め切り後、2週間前後
  • 最終審査・表彰式:半日〜終日程度

会場は、審査や表彰、参加者の動線などを考慮して、適切な広さや設備が整った場所を選びましょう。音響や映像はもちろん、バリアフリーの観点から会場をチェックしましょう。自社施設を利用する場合は、使用許可や設備状況の確認を事前に行います。

ZoomYouTube Liveなどを使えば全国から参加可能です。運営コストの削減にもつながります。

審査員と審査基準の決定

公平性と透明性を確保するため、審査基準を明確に定め、専門知識を持つ審査員を選定します。応募者には事前に基準を示すことで、安心して参加してもらえます。

例えば、以下のような基準設定が考えられます。

  • 独創性:新しいアイディア・表現の有無
  • 完成度:技術力や構成力の高さ
  • 社会性:テーマへの理解・貢献度

審査員を選定する際は、専門知識があり公平に評価できる人材を選びましょう。SNSなどで発信力があると、PR効果も期待できます。

賞品の決定

参加者のモチベーションを高めるため、魅力的な賞品を用意しましょう。コンテストの目的や参加者層に合わせて選定します。

王道で喜ばれやすいのが「賞金や金券」です。「限定グッズ」は、ブランド力やファンを獲得につながります。「PR掲載や作品展示」は、創作系のコンテストにおすすめです。学生や公的系イベントでは「表彰状」が効果的でしょう。

宣伝や募集の実施

コンテストの詳細が決まったら、効果的な宣伝活動を行い、ターゲット層に情報を届けます。自社の公式サイトやブログ、SNSInstagramX(旧Twitter)、Facebookなど)、広告媒体、PRサイトなど、多角的なアプローチが有効です。さらに、実際に販売している製品パッケージにコンテスト情報を記載する方法もあります。

ハッシュタグの活用や参加者投稿型キャンペーンを組み合わせると、SNSでの拡散も期待できます。

物品や機材の準備と運営

コンテスト開催にあたって、会場設営や必要な機材の準備を早めに行いましょう。

  • 音響・照明・モニター・展示台・プロジェクターなど
  • 来場者動線の設計、誘導サインの準備
  • スタッフのマニュアル・動きの確認
  • 緊急時の対応フロー(救護・天候不良時など)

本番前に必ずリハーサルを行い、進行や機材トラブルへの備えを万全にします。

振り返りを行う

コンテスト終了後は、参加者や運営スタッフからフィードバックを収集し、良かった点と改善点を整理します。

参加者数や応募内容の質、宣伝効果、運営面などの観点から振り返りを行いましょう。これにより、次回以降のコンテスト開催に向けたブラッシュアップができ、参加者の満足度向上につながります。

文化・芸術系コンテストの企画例11

創造性を活かした文化・芸術作品のコンテスト企画例をご紹介します。

企業や自治体のブランド価値の向上、地域住民や若者との関係構築、SNSを活用したプロモーション強化など、さまざまな効果が期待できます。

1.フォトコンテスト

身近な風景や日常の一瞬を切り取る写真を募集する定番の企画です。テーマは「春の風景」「地元の宝物」「私の好きなもの」など、参加者が共感しやすいものに設定しましょう。スマートフォンでの応募も可能にすることで、プロからアマチュアまで幅広い層の参加を促せます。

ハッシュタグを設定し、InstagramXなどSNS上で投稿してもらう仕組みを作ると、拡散力が大幅に向上します。優秀作品を自治体の広報や商品パッケージに活用すれば、参加者のモチベーションも高まるでしょう。

 ブランドイメージの向上や地域の魅力再発見、SNS上での話題性アップなども狙える企画です。

2.  ムービーコンテスト

短編映画やCM、アニメーションなど、映像表現の多様性を楽しむことができるコンテストです。時間制限を設けることで、審査の効率が上がります。テーマ例としては「未来の暮らし」「想いを伝える15秒」などが挙げられます。

SNSと連携し「いいね」の数やシェア数を反映した人気投票を導入すると、応募作品が自然と拡散される仕組みができ、イベント自体の認知度が上がります。

若手クリエイターの発掘やSNSによる認知拡大、動画マーケティング素材の獲得に効果的です。

3.文書デザインコンテスト

A4サイズの紙1枚で文書デザインを競うコンテストです。テーマには「地元のたからもの」「身近な環境対策」などを挙げ、文字・イラスト・図などを使って情報を視覚的に表現します。発想力とレイアウト力を問うユニークな企画で、中高生や専門学校生を対象にすると教育的効果も期待できます。

参考:文部科学省後援 文書デザインコンテスト|日本情報処理検定協会

4.住宅デザインコンテスト

建築・住環境に関心のある層をターゲットにした専門性の高いコンテストです。「自然素材を使った住宅」「子育てしやすい間取り」など、時代のニーズを反映させたテーマ設定が鍵です。

入賞作品を建築パース化して展示したり、建築会社とのコラボで「実際に建てる」プロジェクトへつなげたりすると社会的インパクトが大きくなります。

建築や不動産業界のPRや若手建築家との接点強化、アイデアの実装化による話題性にもなります。

5.俳句・川柳コンテスト

575」のリズムで感情や風景を表現。高齢者から子どもまで誰でも参加できるバリアフリーな企画です。

自社商品をテーマにすれば、自然な形で商品PRにつながります。また、作品集を冊子化して配布することで参加者とのつながりを深めることもできます。

認知度の向上や地域や世代を超えた交流促進、商品の親近感アップにおすすめの企画です。

6.イラストコンテスト

自由な発想で描かれたイラストを募る企画です。表現の多様性が高く、魅力的な作品が多数集まる傾向にあります。入賞作品はポスターやグッズに採用し、PRに活用できます。マスコットキャラクターの公募としてもおすすめです。

企業のキャラクターや地元のゆるキャラ、公園の動物をモチーフにしたイラストなど、具体的なテーマを設けると方向性が定まり、応募しやすくなります。作品をTシャツやトートバッグにして販売したり、展示イベントを行うことで地域活性化やブランド認知度向上にもつながります。

7.ファッションデザインコンテスト

日常使いのTシャツから、前衛的なデザインまで幅広く募集できるファッションコンテストです。入賞作品の製品化を約束することで、応募者のモチベーション向上につながります。展示会やファッションショーと連動させると効果的です。

応募形式にはスケッチや説明文、生地の提案を含めると、実現可能性も高まります。入賞作品をモデルに着用させSNSで発信することで、話題性も演出できます。

8.ゲームアイデアコンテスト

カードゲームやボードゲーム、デジタルゲームなど、新しいゲームの企画を募集するコンテストです。発想力や論理性が問われます。最優秀作品には、試作や商品化のチャンスを提供すると参加者にとってのモチベーションにもなります。

「地元の歴史を学べるゲーム」や「買い物を通してSDGsを学ぶゲーム」など、教育的要素を取り入れると自治体や学校との連携も可能です。アイデア募集だけでなく、ワークショップ形式で開発プロセスを支援すれば、創造力とチーム力の育成にもつながります。

9.料理コンテスト

食材や料理テーマをもとに、味・見た目・創意工夫を競うコンテストです。食品業界との連携もしやすい定番企画といえます。食品メーカーであれば、自社製品を使ったテーマを設ければ販促効果も期待できます。地元の特産品を活かした地域密着型にも応用可能です。

「〇〇産野菜で作る一品料理」「おばあちゃんの味リメイクレシピ」など、家庭的かつ挑戦しやすいテーマがおすすめです。試食イベントやオンライン投票を組み合わせれば、実食体験を通したブランドPRにもつながります。受賞レシピを冊子化・動画化して販促資料に活用するのも有効です。

10.ロボットコンテスト

テーマに沿ったロボットを制作し、その機能を競うコンテストです。工学系学生や技術者の参加を促し、企業PRや教育支援にもつながる企画です。

子ども向けに「お手伝いロボット」、大学生向けに「遠隔操作できる探索ロボット」など、対象層ごとにレベルを分けたカテゴリ設定がポイントです。協賛企業からの技術提供やパーツ提供を受ければ、技術交流や採用活動にも発展します。展示会での実演公開も集客効果も期待できます。

11.ロゴマークコンテスト

企業の周年記念や新商品・サービスのロゴを募集します。採用された作品は実際に使用されるため、応募者にとっても価値ある体験となります。テーマ設定を明確にすることで応募しやすくなります。また、看板やウェブ、商品など採用作品の使用シーンを具体的に提示すると、参加者のモチベーションにもつながるでしょう。

「創業50周年の記念ロゴ」や「地域ブランドの新商品ロゴ」などの明確な用途を示すと、実用的な提案が集まりやすくなります。Illustratorなどのファイル形式指定や、白黒印刷時の視認性など技術面も審査項目に加えると、より質の高い作品が集まります。

環境・社会系コンテストの企画例5

環境保全や社会課題の解決に貢献することを目的としたコンテストの企画例を紹介します。

持続可能な社会づくりへの関心が高まる中、企業や自治体、教育機関との連携も有効です。

1.環境問題・SDGsコンテスト

環境問題やSDGs関連のビジネスアイデアを募集するコンテストです。参加者が現場で実際の課題とその解決策をプレゼンテーション形式で発表します。独創性、実現性、社会貢献度を評価軸として設定し、審査基準を明確化しましょう。優秀作品は事業化のサポートやブラッシュアップの機会を提供したり、外部企業との協力で新たな知見やビジネスチャンスに発展します。例えば「廃棄物ゼロの商店街づくり」や「海洋プラ削減アプリ開発」などの事例が挙げられます。自治体と連携し、地域課題に即したテーマを設定すると実効性が高まります。

2.地方創生・まちづくりコンテスト

地域の魅力を活かした取り組みや商品アイデアを募集するコンテストです。特産品や観光資源を活用する企画が多く、実際のまちづくりや商品化に結びつくこともあります。「空き家を活用した交流拠点づくり」や「郷土料理を活かしたフードイベント企画」などが代表例です。

地域住民や学生の参画を促すことで、地域愛の醸成にもつながります。地方自治体や観光協会との共催で実施すると、リアルなフィードバックが得られ、実現性の高い提案が集まりやすくなります。

3.防災コンテスト

避難ルートの設計や、防災教育のためのアイデアを募集するコンテストです。地域住民の防災意識を高め、実際の防災体制強化に貢献できます。具体例としては「高齢者にもわかりやすい避難マップのデザイン」や「災害時用備蓄食品のレシピ提案」などが挙げられます。

小中学生を対象にすれば、家庭への防災知識の波及も期待できます。自治体や消防署との連携で、地域の特性を活かした実践的なテーマ設定が効果的です。

4.環境フォト・コンテスト

環境に配慮された取り組みや、自然と人との共生をテーマにした写真を募集するコンテストです。「清掃活動中の笑顔」や「再生可能エネルギーを利用する風景」などが例です。

環境意識を喚起するビジュアルはSNSとの相性も良く、一般の参加者からも関心を集めやすい企画です。応募作品はパネル展やWebギャラリーで公開することで、企業や団体の社会貢献活動としてのアピールにもつながります。

参考:環境フォト・コンテスト「わたしのまちの○(まる)と×(ばつ)」│出光興産

5.環境問題×プログラミングコンテスト

環境課題をテーマに、啓発アプリやゲームなどをプログラミングで制作するコンテストです。環境意識とデジタルスキルの両方を育てられます。

「リサイクル判定アプリ」や「カーボンフットプリントを可視化するゲーム」など、小学生から大学生まで幅広い層を対象に設定でき、STEAM教育の一環として学校・教育機関との連携も効果的です。作品発表の場としてピッチイベントや展示会を設けると、学習意欲の向上にもつながります。

ビジネス系コンテストの企画例4

最後に紹介するのは、ビジネスに関するコンテストの企画例です。実践的なアイデアを形にする場として、企業の新規事業開発や社内改革の起点にもなります。

1.新規事業アイデア

社会課題や市場のニーズに応える新たなビジネスモデルを募集するコンテストです。優れたアイデアは実際の事業化につながる可能性があります。具体的には「高齢者向けデジタル支援サービス」や「廃棄素材を再利用した製品開発」などが挙げられます。

企業の新規事業部門や大学の起業家支援組織と連携し、アイデアの事業化支援やインキュベーションプログラムと組み合わせると、成果の持続性が高まります。

2.業務効率化アイデア

業務改善や働き方改革に関するアイデアを社内外から募るコンテストです。現場目線の提案が多く集まりやすく、社内改革の起点にもなります。「会議資料の自動作成システム」や「在宅勤務のための仮想オフィス導入案」など、部門横断的に開催することで、部署間の連携強化にも寄与します。最終プレゼンの場を用意し、社内投票による決定方式を取り入れると参加意欲の向上につながります。

3.ChatGPT活用アイデア

AI技術、とくにChatGPTの利活用方法を募集するコンテストです。AI時代の業務効率化や新サービスの創出に向けた実験的なアイデアが集まることが期待されます。例としては「社内FAQの自動応答システム」や「問い合わせ対応の自動化」などが挙げられます。

開発部門やマーケティング部門との連携を促し、実装フェーズを視野に入れたフィードバックの場を設けることで、実用化への一歩を後押しできます。

4.働き方改革コンテスト

未来の働き方や新しい仕事の在り方に関する提案を募集するコンテストです。ワークライフバランスや多様性のある働き方を促進する社会的貢献にもつながります。例えば「週休3日制導入による生産性向上の検証」や「障がい者との共働プロジェクト」などが挙げられます。

企業の人事部門やNPOと連携し、具体的な制度導入や試行プロジェクトに結びつけると、継続的な改革につながります。

まとめ

コンテストは、自社製品の認知度向上や販路拡大、才能ある人材の発掘、地域活性化など、さまざまな目的で開催されます。コンテストを成功させるには、テーマを明確に設定し、目的を具体化することが重要です。さらに、上位入賞者には豪華な景品や作品の製品化、アイデアの採用などの特典を提供すれば、質の高い応募を促せます。魅力的なコンテストを開催し、ブランド認知度の向上や新たな価値の創造につなげましょう。

 

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この記事を書いた人

IKUSA ARENA編集部
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