入社式の面白い企画例20選!企業の事例も含めて紹介

入社式は、新入社員の門出を祝い、スムーズな社会人生活のスタートを支援するために開催され、企業と新入社員双方にとって重要な意味を持つ場となります。
今回は、入社式の目的や一般的な入社式のプログラム、入社式の企画例20選についてそれぞれ紹介します。
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入社式とは
入社式は、新入社員を正式に企業の一員として迎え入れるための重要な式典です。この式典には、新入社員に社会人としての自覚を持たせ、企業への帰属意識を高める大切な役割があります。
入社式の主な目的
入社式を開催する主な目的は以下の通りです。
組織の一員としての意識を育む
入社式の最も重要な目的は、新入社員に組織の一員としての自覚を促すことです。特に新卒社員の場合、つい先日まで学生だったため、社会人としての意識を持ってもらうことが重要となります。この自覚がなければ仕事への責任感が生まれず、モチベーションも低下してしまう可能性があります。
企業理念・文化の浸透
入社式は、企業の理念や文化、価値観を新入社員に伝える絶好の機会です。社長や経営陣からのメッセージを通じて企業のビジョンや目指すべき方向性を共有することで、新入社員が同じ方向を向いて働けるようになります。
社員同士のコミュニケーション促進
入社式は、新入社員同士のつながりや、先輩社員との関係構築の場としても重要です。同期の仲間との絆は今後のキャリアを通じて重要な支えとなり、先輩社員との交流は新人教育の後押しとなります。特に同じタイミングで入社する同期同士が初めて顔を合わせる場合もあり、慣れない社会人生活の強い支えとなる関係を構築する機会となります。
入社式の実施方法
入社式を実施するための流れを解説します。
日程調整
入社式は一般的に4月1日に行われることが多いですが、企業の事情によっては3月末や4月初めにずれることもあります。特に重役や挨拶の担当者、来賓は外せない参加者であるため、早めに社内調整を行いましょう。
会場の決定・予約
会場は参加者数や式典の規模に合わせて選定します。自社にホールなどの施設がある場合はそちらを使用し、ない場合は会社から近い場所にあるホテルや貸ホールなどを予約します。特に4月1日は多くの企業が入社式を開催するため、外部施設を利用する場合は数ヶ月前から予約することをおすすめします。
プログラム・進行表の作成
入社式の詳細なプログラムを作成し、時間配分を考慮したタイムスケジュールを組み立てます。一般的な入社式のプログラムには以下の通りです。
- 開会の辞
- 社長挨拶
- 入社証書授与
- 新入社員代表挨拶
- 部署紹介
- 記念撮影
- 閉会の辞
- 懇親会
作成したプログラムは関係者全員に事前に共有し、担当者には準備を促しましょう。
企画を行う場合は、以下のタイミングで組み込むとよいでしょう。
- 式典が終了した後:記念撮影の前後または懇親会の一部として企画する。
- 午後の部として別枠で設定:午前中に公式な式典を行い、午後からは懇親会や企画などのアクティビティを実施する。
企画を実施する際は、参加者目線にこだわり、新入社員が主役であることを意識します。また、新入社員のモチベーション向上を意識することや、企業と新入社員が良好な関係を築けるような企画にすることも大切です。
スピーチ・挨拶の依頼
入社式での挨拶や談話を役員や部長クラスなどに依頼します。社長には経営理念や新入社員への期待について、人事部長には企業文化や人事方針について触れてもらうとよいでしょう。スピーチの長さや内容の方向性、伝えたいメッセージについて説明し、内容が重複しないよう調整します。
内定者への連絡
日程や内容が決まったら、案内状を作成し新入社員に送付します。案内状には以下の情報を記載しましょう。
- 日時と場所(アクセス方法や地図も添付)
- 当日のドレスコード(具体的に指示)
- 持ち物リスト
- 当日のスケジュール概要
入社式の1ヶ月前には、フォローメールを送りましょう。
必要書類・資料の準備
入社手続きに必要な書類や、オリエンテーションで使用する資料を準備します。主な書類は以下の通りです。
必須書類
- 健康診断書
- 基礎年金番号通知書
- マイナンバーカード
- 雇用契約書
- 給与振込先届出書
- 各種手当支給届出書
- 扶養控除等申告書
場合によって必要な書類
- 成績証明書(新卒の場合)
- 卒業(見込み)証明書
- 身元保証書
- 資格や免許の証明書類
また、社員証、名刺、社用携帯、社用パソコンなどを入社式で配布する場合は、それらも準備しておきましょう。
懇親会の準備
入社式後に懇親会を開催する場合は、参加者数と予算に応じて会場を決め、料理やドリンクの手配を行います。会場は入社式の会場から近い場所を選ぶと移動の負担が少なく便利です。懇親会は新入社員が会社に早く馴染み、仲間意識を高めるための大切なイベントです。
リハーサル
当日のスムーズな進行のために、可能であればリハーサルを行いましょう。特に司会進行役や挨拶を担当する方は、事前に練習しておくことをおすすめします。
会場では、入口付近の適切な位置に受付テーブルを設置し、新入社員や関係者がスムーズに受付を済ませられるよう、通路や待機スペースも確保しておきましょう。
入社式当日
タイムスケジュールに沿って進めましょう。
【チームビルディング・協働系】入社式の企画6選
体を動かす、頭を使うなど複数人で協力し合いながら楽しむ企画を紹介します。。
1.チャンバラ合戦
スポンジ製の刀を使って相手の肩についた「命」と呼ばれるボールを落とし合うチーム戦です。年齢、性別、国籍を問わず誰でも理解できるシンプルなルールが特徴で、幅広い年齢層が楽しめます。チームには様々な役割が与えられ、個々の役割を最大限活用することが勝利の鍵となります。勝負を決めるのは戦略とチームワークであり、参加者は常に周囲に目を配り自分の命を守りながら相手の命を落とす観察力と瞬発力が求められます。「軍議」と「合戦」を繰り返すことで、チーム内のコミュニケーション密度が高まり、普段交流のない社員同士の関係構築にも効果的です。
2.謎解き脱出ゲーム
チームで協力して謎を解き、ゲームクリアを目指す企画です。「謎解き」というゲーム要素があるため、社員のモチベーションを維持しやすく、最後まで集中力を保ったまま行えます。謎解きを通じて社員一人ひとりの価値観や考え方が理解しやすくなり、相互理解が深まれば社員の多様性を尊重する働きやすい職場環境の構築につながります。また、謎を解く過程で自然とコミュニケーションが生まれ、社員同士の仲が深まりやすくなります。組織内のコミュニケーション活性化、働きやすい職場環境の構築、生産性向上や業績UPが期待できる効果的なチームビルディング手法です。
3.格付けバトル
五感を使って高級品を当てる体感型クイズで、プロのMCによる進行が特徴です。牛肉・紅茶・俳句・絵画などのジャンルで、それぞれ一番高い品を見たり食べたり嗅いだりしながら、五感をフルに使って当てます。参加者はそれぞれの五感を研ぎ澄まし、チームで協力して正解を目指します。正解発表時の盛り上がりや高級品を体験できる特別感が魅力です。回答はリアルタイムで集計するので、会場内の臨場感を楽しめます。
4.eスポーツ
ゲームを通じて交流促進とチームワーク向上を図る斬新な企画です。自社が開発・販売しているゲームソフトや多くの人に馴染みのあるスポーツゲームを企画として採用すると、入社式の企画としても活用できます。ゲーム好きにはたまらない企画で、共通の趣味を持つ仲間との交流が深まります。チーム対戦形式を取り入れることで戦略立案や連携が不可欠となり、チームワーク向上にもつながるでしょう。
5.マシュマロチャレンジ
マシュマロとパスタで一番高いタワーを作る、シンプルで盛り上がる企画です。複数のチームに分けて、チーム対抗戦として実施すると盛り上がります。ルールがシンプルで初対面でも自然と会話が広がり、協力体制もできます。また制限時間内にどれだけ高いタワーを作れるかを競うため、創造性や工夫が求められます。成功体験を共有することで、チームの一体感が生まれるでしょう。
6.スポーツ大会・運動会
チームに分かれて体を動かしながら、交流を深める企画です。初対面の社員同士でも、一緒に体を動かすことで自然とコミュニケーションが広がるのが特徴で、チームワークや一体感を高める企画としておすすめです。単に体を動かすだけでなく、楽しさや充足感を重視し、競争する要素を強めすぎないように注意しましょう。怪我や事故への対策を念入りに行い、競技はわかりやすくユニークなものを選ぶなど、全員参加型で楽しめる内容にすることが重要です。
【特別感・サプライズ演出系】入社式の企画5選
特別感があり、より記憶に残る入社式の企画を紹介します。
1.プラネタリウム入社式
幻想的な星空の下で、新入社員にとって特別な瞬間を演出できるのがプラネタリウム入社式です。満天の星が広がる空間で、新入社員の決意表明を映し出したり、星々のきらめきに包まれながらスピーチを行うことで、感動的でユニークな式になります。
2.有名人・ゲストのサプライズ登場
会場を一気に盛り上げる華やかなサプライズ演出として、人気俳優やお笑い芸人、アーティストが突然登場する企画です。楽しいトークショーや魅力的なパフォーマンスを通じて、会場の雰囲気を一変させ、新入社員の心を鷲掴みにします。実際の場に来てもらうことがかなわなかったとしても、業界を代表する著名人やインフルエンサーからのビデオメッセージを上映しても盛り上がるでしょう。特別な瞬間を共有することで、帰属意識を醸成する効果も期待できます。
3.クルージングパーティー
開放感あふれる船上で行う入社式は、非日常を味わえる贅沢な体験となります。海に囲まれた特別なロケーションでは、他の利用者の目を気にすることなくリラックスした雰囲気の中で自然と交流を深められます。美しい景色を楽しみながら社員同士の親睦を深める貴重な時間は、忘れられない思い出になるでしょう。
4.映画館で入社式
映画館の大スクリーンと高品質な音響システムを活用し、迫力ある映像と音で特別な入社式を演出します。企業から新入社員へのメッセージやオリジナルムービーを上映することで、感動を生み出せます。映画館を貸し切るという非日常的な体験は新入社員の満足度を大きく高め、より印象に残る入社式となるでしょう。
5.ガシャポン®花道
バンダイナムコグループが行った、ユニークな企画です。100台以上のカラフルなガシャポンを並べ、先輩社員から新入社員へのお祝いメッセージが記された特別なアイテムをセットしました。新入社員が実際にガシャポンを回してアイテムを手に取ることで、子供のようなワクワク感と特別感を演出できます。遊び心あふれる仕掛けを通じて、社員間のコミュニケーションも自然と促進され、和やかな雰囲気が生まれました。
参考:今年のバンダイナムコグループの入社式は「ガシャポン」だらけ!?エンターテインメント企業グループらしく入社式もワクワクさせたい!サプライズイベント「入社おめガシャポン」実施│PR TIMES
【コミュニケーション・自己表現系】入社式の企画4選
企画を通じて自分を表現したりコミュニケーションを取ったりできる企画を紹介します。
1.名刺交換のグループワーク
初対面同士でも名前と顔を覚えるきっかけとなる、実践的な名刺交換ワークショップです。ゲーム要素やタイムトライアルを取り入れることで、より楽しく自然な形で名刺交換が行えます。自己紹介や趣味や特技を共有する時間を十分に設けると、リラックスした雰囲気の中で親睦を深められ、その後の社内コミュニケーションもスムーズになります。
2.ファッションショー
堅苦しいスーツではなく私服で個性を表現し、会話のきっかけを作るカジュアルなファッションショーです。社員同士がお互いの服装を通じて個性や価値観を知り、多様性を尊重する文化を自然と醸成します。ファッションを通じた自己表現の楽しさを体験しながら、共通の趣味や関心事を見つけ、交流を深められる企画です。
3.未来の自分への手紙
新入社員が「数年後の自分へ」心を込めた手紙を書く企画です。入社後のビジョンを明確にし、決意を新たにする貴重な機会となります。また、将来の自分に向けた率直なメッセージを通じて、具体的な目標設定やモチベーションの向上にもつながるでしょう。希望者には手紙を共有してもらうことで、お互いの夢や目標を知り、応援し合う温かい文化を自然と生み出せます。
4.会社クイズ大会
楽しみながら企業理解を深める、エンターテイメント性の高いクイズ企画です。自社の歴史や製品、企業文化に関する様々な難易度のクイズを出題し、チーム対抗戦にすることで、競争を楽しみながら学びを得られます。優勝チームには魅力的な景品を用意するとさらに盛り上がるイベントになり、チームワークも自然と育まれるでしょう。
【体験・アウトドア系】入社式の企画3選
実際に体験をすることで、企業について理解を深められる企画を紹介します。
1.自社製品やサービスに関する体験型アクティビティ
自社製品やサービスに直接関連した体験型のアクティビティを通じて、企業理解を深める実践的な企画です。食品メーカーなら工場見学や農場での収穫体験、水族館なら水中での特別な入社式など、業界ならではのユニークで印象的な体験を提供できます。靴クリームメーカーでは、先輩社員と一緒に靴を磨き合うことで自然と交流を深めるなど、五感をフルに使った体験が社員の愛着と誇りを育てます。
また、海外にも支社・支店がある企業では、実際に自社店舗を出店している現地で入社式を開催することで、新入社員が現地の肌感を知ったり人気店を視察したりといった取り組みにもつなげられます。海外という特別感のある場所での入社式は新入社員の思い出にも残り、仕事のモチベーションやエンゲージメントの向上も期待できるでしょう。
参考:2024年度 キユーピー初の体験型入社式を実施│キユーピー
参考:テレビ東京「昼サテ」にて靴みがき入社式の様子が放映されました。-2024.04.01-|株式会社コロンブス
2.サイクリング入社式
自転車メーカーならではの健康的でユニークな企画です。新入社員が特製のサイクリングウェアに着替え、本社から80kmの風光明媚なコースをチームで走行します。自社製品の魅力と性能を直接体感しながら、爽やかな自然の中でリフレッシュし、汗を流しながら社員同士の絆を深められます。達成感を共有することで、一体感も生まれるでしょう。
参考:2021年度サイクリング入社式実施のご報告│HODAKA(ホダカ株式会社)自転車・用品・企業情報サイト
3.ダーツの旅
日本地図を的にした冒険心をくすぐるダーツの旅を実施するのも面白いでしょう。新入社員が実際にダーツを投げ、偶然刺さった場所に社長や役員と共に訪問します。移動中の何気ない会話を通じて、経営層の考え方や企業のビジョン、価値観を知る貴重な機会となるでしょう。普段はなかなか接する機会の少ない経営層との距離を自然と縮め、企業文化への理解を深められる思い出に残る体験です。
なお、人数や予算、スケジュールなどの関係で弾丸旅行が難しい場合には、入社式で実施する企画やアクティビティをダーツで決めるという工夫がおすすめです。
参考:新人研修「社長(役員)と行く!1泊2日ダーツの旅2023」│チームラクーンの日常
【オンライン・リモート系】オンライン入社式
ZoomやTeamsなどのツールを活用し、オンラインならではの工夫を凝らした現代的な入社式です。創意工夫を凝らしたバーチャル背景コンテストやオンライン謎解きゲーム、ブレイクアウトルームを活用したグループワークなど、物理的な距離があっても楽しめる要素を積極的に取り入れることで、参加者同士の交流を効果的に促進します。
【社会貢献・地域連携系】ボランティア活動
地域の清掃活動や様々なチャリティーイベントに新入社員全員で参加する社会貢献型の企画です。意義ある社会貢献を通じてチームワークを自然と深め、企業の社会的責任(CSR)を実際に体感できます。地域社会との絆を強化しながら企業のブランドイメージ向上にも寄与する取り組みとなるでしょう。
まとめ
社会人としての第一歩を踏み出す新入社員にとって、入社式は期待と不安が入り混じる重要な日です。温かく迎え入れる雰囲気づくりと企業理念やビジョンの共有を通じて、新入社員の成長を促し、企業の未来を明るく照らすスタート地点としましょう。
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