ARスポーツとは?特徴やARスポーツ・AR体験の種類を紹介

ARとは「Augmented Reality」の略語であり、日本語では「拡張現実」を意味します。近年では、AR技術を活用したスポーツや体験、アクティビティなどが充実しており、実際に遊んだり体験したりしてみたいと思う人も多いでしょう。
本記事では、ARスポーツの概要や特徴、ARスポーツ・AR体験の種類15選、AR技術を活用した事例についてそれぞれ紹介します。
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ARスポーツとは
AR は「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」と呼ばれます。カメラ越しに見る映像に、CGや情報を重ねて表示する技術です。
例えばスマートフォンでポスターを見ると、画面上でキャラクターが動き出したり、キラキラした演出が出たりするのが、代表的なAR体験です。
近年、このAR技術をスポーツや遊びに取り入れたコンテンツが増えています。難しい機材を使わず、スマートフォンや専用ゴーグル・センサーを装着するだけで、誰でも簡単に不思議でワクワクする体験が楽しめるようになりました。
ARスポーツ・AR体験の特徴
ARを取り入れたスポーツや体験には、大きく分けて5つの特徴があります。
インタラクティブな体験ができる
ARの最大の魅力は、「自分の手からエネルギー弾を飛ばす」といった現実では不可能な能力を手に入れたような感覚を味わえることです。
例えば、HADOというARスポーツでは、専用のゴーグルとセンサーを装着することで、まるでアニメや映画の世界のように、手からエネルギー球を発射したり、シールドで防御したりできます。このような非日常的な体験は、参加者の満足度を大きく高めます。
アクセシビリティが高い
年齢や体力、運動神経に関係なく、誰でも楽しめることも特徴の1つです。普通のスポーツでは、経験者や運動神経の良い人が有利になりがちですが、ARスポーツではそのような差がほとんどありません。
初めての人でもすぐに楽しめるシンプルなルールが多く、子どもからお年寄りまで、また運動が苦手な人でも気軽に参加できます。そのため、会社のイベントや家族の集まりなど、様々な人が集まる場でも、みんなが公平に楽しめるアクティビティとしてぴったりです。
リアルタイムでの情報提供
AR技術を使うと、プレイヤーや観客にリアルタイムで様々な情報を提供できます。例えば、プレイヤーの得点、残り時間、特殊能力のクールダウン時間などが視界に表示されるため、ゲームの状況が一目でわかります。
観客にとっても、選手の情報やゲームの進行状況などがリアルタイムで見られるので、より深くゲームを理解し、楽しめます。これによって会場全体の盛り上がりも増し、イベントとしての魅力が高まるでしょう。
健康促進につながる
通常のスポーツほど激しくはありませんが、ARスポーツやAR体験には体を動かす要素が含まれています。このような適度な運動は、楽しみながら健康促進や運動不足解消につながります。特に、普段運動をあまりしない人にとってはゲーム感覚で体を動かせるので、運動へのハードルが低くなるメリットもあります。子どもから大人まで、楽しみながら体を動かせる新しい運動の形として注目されています。
会場の候補が広範囲である
通常のスポーツは専用の場所が必要です。しかし、ARスポーツやAR体験は参加者同士がぶつからない程度のスペースさえあれば実施できるので、体育館やイベントホールのほか、会議室、公園など様々な場所で楽しめます。これによりイベント開催の選択肢が広がります。
ただし専用のARヘッドセットやセンサーなどの機材は必要です。また、大規模なイベントでは、安定したインターネット環境や適切な照明、音響設備なども必要になるので、事前の準備は忘れないようにしましょう。
体を動かすARスポーツ5選
年齢や運動神経に関係なく楽しめるARスポーツを5つ紹介します。
1. HADO
HADOはARスポーツの代表格で、最も知名度の高いコンテンツです。3人1組のチーム戦で、専用のゴーグルとアームセンサーを装着して遊びます。
装備を身につけると、AR技術によって手からエナジーボールを発射できるようになります。相手チームにエナジーボールを当ててダメージを与えたり、シールドで防御したりしながら戦います。制限時間内に高いスコアを獲得したチームが勝利です。
プレイヤーごとに「発射できるエナジーボールの数や大きさ」「シールドの枚数」などの能力設定ができるため、戦略性も高いのが特徴です。ルールはシンプルなので初心者でもすぐに楽しめます。チームで協力して戦うため、自然とコミュニケーションが生まれ、チームワークの向上にも効果的です。会社のチームビルディングや友人同士の交流にもおすすめです。
2.ValoJump
トランポリンとAR技術を組み合わせた新感覚スポーツです。トランポリンの上でジャンプすると、その動きが目の前のディスプレイに映し出されるゲームキャラクターと連動します。
プレイヤーはゲームの主人公になりきって、敵を倒したり、高い場所にジャンプして進んだりしながらゲームクリアを目指します。基本動作はトランポリンでのジャンプだけなので、子どもからお年寄りまで、誰でも気軽に楽しめます。
実際にジャンプすることで全身運動になるため、楽しみながら有酸素運動ができるのも魅力です。ゲーム感覚で運動できるので、普段運動不足の人にもおすすめです。
3.DIDIM(ディディム)
DIDIMは床にAR映像を投影して遊ぶユニークなARスポーツです。床に映し出されるマークやエフェクトを踏んだり、指示に従って動いたりしながらゲームを楽しみます。
ダンスやフィットネス、脳トレなど80種類以上のコンテンツがあり、好みや目的に合わせて選べます。最大12名まで同時にプレイできるので、グループでのエクササイズやパーティーゲームにもぴったりです。
床全体が画面になるため、広い範囲を使って体を動かせます。視覚的にも楽しく、子どもから大人まで夢中になれるコンテンツです。学校の体育や高齢者の健康維持にも活用されています。
4.Holo Break
自分のスマートフォンを使って楽しめるARシューティングゲームです。スマートフォンのカメラを相手プレイヤーに向けると、AR技術によって相手の後ろに「タワー」が表示されます。
このタワーをタップして攻撃し、先に相手チームのタワーを攻略したチームが勝利となります。スマートフォンから弾を打ったり、相手の弾をシールドで防いだりする本格的なシューティングゲームが楽しめます。
2対2のチーム戦で行われるため、ペアとの連携や戦略が重要になります。特別な機材が不要で参加者のスマートフォンだけで遊べるため、手軽に始められるのが魅力です。広い場所があれば、公園や室内など様々な場所で楽しめます。
5. ValoClimb
ボルダリングとAR技術を組み合わせた革新的なスポーツです。実際のボルダリングウォールにAR映像を投影し、壁に捕まりながら光るマークをタッチしたり、現れるコウモリなどの敵を倒したりして遊びます。
2つの壁の間でエアホッケーのように対戦できるゲームもあり、ボルダリングの技術と戦略性を組み合わせた体験ができます。壁に捕まりながら体と頭を使うため、全身運動と脳トレを同時に楽しめます。
ボルダリング初心者でも楽しめるよう設計されており、ゲーム要素があることで壁を登る楽しさが倍増します。体力づくりや集中力向上にも効果的で、新しいフィットネス体験として注目されています。
日常で楽しめるAR体験10選
AR技術は専門的な施設だけでなく、日常生活のなかでも様々な形で楽しめます。スマートフォンを使った手軽なものから特別な体験まで、身近なAR体験を10種類紹介します。
1.GrooveWave
音楽とAR技術を組み合わせた新感覚のリズムゲームです。流れる音楽に合わせて体を動かしながら、AR空間に現れるドラゴンの攻撃を避けて高得点を目指します。
ドラゴンからの攻撃を避ける際には、音や弾幕などの派手なエフェクトが演出されるため、視覚と聴覚を刺激する没入感のある体験ができます。音楽のリズムに乗って体を動かすことで、ダンスが苦手な人でも自然と楽しく踊れます。
音楽ジャンルも豊富で、ポップスからロック、クラシックまで様々な曲に合わせて遊べます。運動不足解消やストレス発散にもぴったりのエンターテインメントです。
2.バレーボール・レシーブチャレンジ
プロバレーボール選手のスパイクを実際にレシーブできる貴重なAR体験です。専用のARゴーグルを装着すると、目の前にプロ選手が現れ、実際と同じスピードでスパイクが飛んできます。
スパイクの速さは実際の試合と同様に設定されているため、プロの技術を間近で体験できる貴重な機会となります。まるで本物の試合のようなスピード感や緊張感を味わえるのが特徴です。
バレーボールファンにとっては、憧れの選手のスパイクをレシーブできる夢のような体験になります。バレーボール教室やスポーツイベントでの人気アトラクションとしても活用されています。
3.HADOカート
「HADO」から派生したARカートアトラクションです。ヘッドマウントディスプレイとアームセンサーを装着して小型カートに乗り、フィールド内に散らばるコインを集めます。
単にコインを集めるだけでなく、フィールド内にはランダムに障害物やトラップが出現するため、カートの操作技術や瞬時の判断力も求められます。まるで人気レースゲームの世界に入り込んだような体験ができます。
カートの操作自体は簡単なので、運転が苦手な人でも楽しめます。友達や家族との対戦も盛り上がり、テーマパークやゲームセンターでも人気です。
4.ペチャバト
最大4人で同時対戦できるARシューティングゲームです。自分のスマートフォンを使い、タップ操作で攻撃を繰り出します。スマートフォンをかざして画面に表示される相手プレイヤーのターゲットを狙い、自分以外のプレイヤーを倒せば勝利です。
参加者全員のスマートフォンと広いスペースさえあれば実施できるため、特別な機材が不要で手軽に始められます。操作も直感的なので、ゲームが苦手な人や初心者でも気軽に楽しめるのも魅力です。
公園や広い室内スペースで友達と遊ぶのにぴったりで、子どもから大人まで幅広い年齢層で楽しめます。運動会や社内イベントなどの出し物としても活用できるでしょう。
5.SushiCraft
寿司職人になりきって寿司を握るユニークなARゲームです。「ハンドトラッキング技術」によって手指の動きがゲームに反映され、AR空間で実際に寿司を握る動作をすると、ゲーム内で寿司が完成します。
制限時間内に、仮想のお客さんからの注文に合わせて正確に寿司を握ることが目標です。握った寿司の数がプレイヤーの得点となり、より多くの寿司を作れた人が勝利します。
実際に寿司を握っているような感覚が味わえるため、子どもの職業体験や日本文化の紹介イベントなどでも活用できます。食品ロスなく「寿司職人体験」ができる環境にやさしいゲームです。
6.AR×スポーツ観戦
AR技術はスポーツ観戦でも活用できます。ARゴーグルを装着してサッカーの試合を観戦すると、選手のポジションや身長・体重、ドリブル成功率、シュート成功率などの詳細情報がリアルタイムで表示されます。
野球観戦では、ホームランの際に花火のエフェクトが表示されたり、打球の飛距離データがすぐに確認できたりと、視覚的にも楽しめる工夫が施されています。
これまで解説者の言葉や試合後の統計でしか知ることができなかった情報が、リアルタイムで視覚的に理解できるようになり、スポーツ観戦の楽しさが何倍にも広がります。スポーツの知識が少ない人でも試合を深く理解できるようになるメリットもあります。
7.AR謎解き
謎解きゲームにAR技術を取り入れた新しいエンターテインメントです。スマートフォンのカメラを使い特定の場所や物を見ると、AR技術によって謎解きのヒントが出現します。
街中で行う周遊型の謎解きでは、観光スポットを巡りながら謎を解いていくため、観光と謎解きを同時に楽しめます。AR技術によってゲームの世界観に没入できるため、物語の一部になったような体験ができます。
年齢や性別を問わず楽しめるため、家族での休日の過ごし方や、デートプランとしても人気です。地域活性化や観光促進のイベントとしても活用できます。
8.ARスタンプラリー
従来の紙のスタンプラリーをデジタル化し、AR技術を取り入れたものです。スマートフォン1台でスタンプ集めが完結するため、スタンプ台や台紙を持ち歩く必要がありません。
参加者は特定のスポットにある二次元バーコードなどをスマートフォンで読み込むだけで、AR空間にキャラクターが現れてスタンプをもらえます。集めたスタンプに応じて特典がもらえるなど、ゲーム性も高まっています。
観光地や商業施設、イベント会場など様々な場所で実施されており、来場者の回遊性を高める効果があります。子どもから大人まで気軽に参加できる身近なAR体験です。
9.AR×GPSを活用したゲーム
「ポケモンGO」や「ドラクエウォーク」などの位置情報ゲームは、AR技術とGPSを組み合わせた代表的な例です。プレイヤーの現在地と連動して、スマートフォン画面を通して現実世界にモンスターやアイテムが出現します。
実際の街並みを歩きながらゲームを進めるため、新しい場所の発見や運動不足の解消にもつながります。現実の風景とゲームキャラクターを一緒に写真撮影できる機能も人気で、SNSでの共有を楽しむプレイヤーも多いのが特徴です。
世界中で数億人が遊ぶ人気コンテンツとなっており、地域活性化や観光促進にも一役買っています。友達や家族と一緒に遊べるコミュニティ要素も充実しており、新しい交流の形としても注目されています。
10.AR×ショッピング体験
スマートフォンのカメラで商品を読み込むと、詳細情報が画面上に表示されたり、家具の組み立て手順が3Dで表示されたりするAR技術が買い物体験を変えています。
特に注目されているのが「バーチャル試着」機能です。メガネや衣類、化粧品などをスマートフォンアプリを通してAR空間で試すことができ、気に入ればその場で購入できます。実店舗に行かなくても、自宅で様々な商品を試せる便利さが魅力です。
インテリアショップのアプリでは、家具を自宅の部屋に実際に置いたときのイメージをARで確認できるため、サイズ感や色の調和を事前に確認できます。
ARスポーツ・AR体験の活用事例
ARスポーツ・AR体験は様々な場面で活用されています。ここでは実際に行われたARスポーツやAR体験の事例を紹介します。
運動会×HADO
「HADO」は、企業の運動会や社内イベントでのチーム交流企画としても活用されています。ゲームに勝利するためには、チームメンバー同士のコミュニケーションや連携が不可欠です。
プレイを通じて自然と会話が生まれ、チームワークが高まるため、普段接点の少ない部署間の交流や新入社員と既存社員の親睦を深める場としても効果的です。
従来の運動会競技とは一線を画す新感覚のスポーツなので、特別感のあるイベントとして参加者の満足度も高い傾向にあります。運動が苦手な人でも楽しめるため、全員が積極的に参加できる環境づくりにもつながります。
AR野球観戦
福岡ソフトバンクホークスでは、AR技術を活用した野球観戦体験の実証実験を行いました。観客はARグラスを装着し、スマートフォンと連動させることで、これまでにない観戦体験を楽しめます。
具体的には、自分の座席までARナビゲーションで案内してもらったり、通路で球団マスコットキャラクターとバーチャルハイタッチをしたりといった体験ができます。試合中には、球団ロゴが大きく表示される演出や、選手のリアルタイムデータ表示、他の観客と手書きメッセージを交換できる機能なども提供されました。
このようなAR技術の導入により、試合そのものだけでなく、スタジアム全体がエンターテインメント空間となり、野球ファン以外の観客も楽しめる環境が生まれています。
参照:ここまで進化! ARグラスで楽しむ新感覚の野球観戦を体験│ソフトバンクニュース
ARスポーツイベントの会場は「IKUSA ARENA」がおすすめ!
ARスポーツやAR体験のイベントを開催するには、適切なスペースや設備が必要です。アクティビティを実施するための十分な広さや専用機材、安定したインターネット環境、配信設備、音響・照明など、様々な条件を満たす会場を見つけるのは簡単ではありません。
IKUSAが運営するイベント会場「IKUSA ARENA」は、これらの条件をすべて満たしており、HADOをはじめとしたARスポーツ・AR体験イベントの開催にぴったりな環境を提供しています。都心部からのアクセスも良好で、大人数が参加するイベントにも対応可能です。
専門スタッフによるサポートも充実しているため、初めてARイベントを企画する方でも安心して利用できます。企業研修や学校行事、地域イベントなど、様々な目的に合わせたプランを提案してもらえるのも魅力です。
和モダンな内装、500人規模のアクティビティスペース、配信・演出設備が揃ったリーズナブルな東京のレンタル施設「IKUSA ARENA」
まとめ
AR技術を活用したスポーツやアクティビティは、従来のエンターテインメントとは一線を画すインタラクティブで没入感のある体験を提供します。AR技術は日々進化しており、今後もさらに革新的なARスポーツやAR体験が登場することでしょう。まずは身近なところから、スマートフォンアプリを使ったAR体験や、イベントでのARアクティビティに参加してみてはいかがでしょうか。
和モダンな内装、500人規模のアクティビティスペース、配信・演出設備が揃ったリーズナブルな東京のレンタル施設「IKUSA ARENA」