ひな祭りイベント企画14選!活用シーンやメリット、実施方法を解説

2025.6.4
地域イベント社内イベント

春の訪れを感じる季節行事として広く親しまれているのが「ひな祭り」です。かつては女の子のイベントとして知られていましたが、近年では性別や年齢を問わず楽しめるイベントとして注目されています。

本記事では、ひな祭りイベントの活用シーンや実施方法、盛り上がる企画アイデア14選を紹介します

 

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ひな祭りとは

ひな祭りは、毎年33日に行われる「桃の節句」にあたる伝統行事です。ひな人形を飾ったり、ちらし寿司やひなあられを食べたりして、女の子の健やかな成長や幸せを願う習わしが広く知られています。

ひな祭りの起源は、中国で行われていた3月最初の巳の日の厄払い「上巳(じょうし)の節句」です。平安時代に日本へ伝わり、当初は「流し雛」として、紙や草で作った人形に穢れを移して川や海に流す厄払いの行事でした。江戸時代には33日が桃の節句として定着し、庶民の間にも広まりました。

ひな人形には、「健康で優しく育つこと」「厄除け」「良縁に恵まれること」などの願いが込められており、立春(24日ごろ)から飾るのが一般的です。また、「早く片付けないとお嫁に行き遅れる」という言い伝えもありますが、これは物を大切に扱う心を育てるための教えとされています。

また、日本各地でひな祭りの祝い方には地域色があります。関東では向かって左にお内裏様、関西では右にお内裏様を配置する違いや、九州地方では「ひな祭りの歌」に独自の歌詞があるなど、地域の文化が色濃く反映されています。

ひな祭りイベントの活用シーン

現在では、ひな祭りは子ども向けに限らず、さまざまな場面でイベントとして活用されています。

  • 社内の交流イベント
  • 学校・保育園・幼稚園での行事
  • 高齢者施設・介護施設、児童施設などのレクリエーション
  • 企業の販促イベント・商品PR
  • 組織・団体の会員限定イベント など

毎年3月ごろに行われるイベント行事として、幅広い年齢層を対象として開催できるのがひな祭りイベントの特徴といえます。

高齢者施設では、紙雛作りや甘酒を囲んだお茶会など、利用者の昔の記憶を呼び起こすレクリエーションが好評です。保育園や幼稚園では、折り紙やクレヨンを使ってオリジナルひな人形を作り、子どもたちの創造力を育む機会にもなります。また、企業では部署間の交流や社員のリフレッシュにもつながるでしょう。

最近では、商業施設や観光地でも外国人観光客向けに、ひな飾り体験や写真撮影スポットを設ける例も増えています。

ひな祭りイベントのメリット

ひな祭りに関するイベントを開催することで得られるメリットを3つ紹介します。

教育的効果

ひな祭りイベントは、日本の伝統文化を学ぶ貴重な機会となります。特に子どもたちにとっては、季節の移り変わりを感じ、日本の歴史や文化に触れる体験学習として大きな意味を持ちます。工作活動を通じて手先の器用さを育み、協力して料理を作ることでコミュニケーション能力の向上も期待できます。

コミュニティ形成

社内イベントとして実施する場合、普段は接点の少ない部署間の交流が促進され、組織の結束力向上につながります。高齢者施設では、昔の思い出を語り合うきっかけとなり、認知症予防や精神的な健康維持にも効果があるとされています。

経済効果と地域活性化

企業が主催するひな祭りイベントは、地域の商店街や飲食店との連携により、地域経済の活性化にも貢献します。限定商品の販売や特別メニューの提供など、商業的な側面でも大きな効果を期待できます。

ひな祭りイベントの実施方法

ひな祭りイベントの実施方法を解説します。

1.目的の設定と企画の立案

ひな祭りイベントを開催する目的と、企画内容を決めます。誰をターゲットとして、何のために行うのかを明確にし、適切な企画内容の選定をしましょう。例えば、以下のような目的が考えられます。

  • 社内イベントの一環として、メンバー同士の交流を図る
  • 施設の年間行事の1つとして、季節を感じられるイベントにしたい など

企画を決める際は、ターゲットが明確に女性である場合を除いては、女性(女の子)向けの企画内容になりすぎないように工夫しましょう。例えば、クイズゲームや食事の提供など、男性でも気兼ねなく参加できる企画を取り入れると、参加者の性別を問わず誰でも楽しめるイベントになります。

また、文化的配慮も必要です。楽しみつつも、ひな祭りの由来や意味を正しく伝え、日本の伝統文化を深める機会として活用できるような企画を選定しましょう。

2.日程と場所の決定

イベントの開催目的と企画内容が決定したら、日程と場所を決めます。節分が終わってひと段落した2月中旬から3月末ごろまでが、ひな祭りイベントに適した時期といえます。33日が平日であれば、社内イベントや学校(施設)内イベントとして、ひな祭り当日にイベントを開催するのも1つの選択肢です。

また、親子向けイベントの場合は、33日前後の週末も候補となります。

会場は、イベントホールやレンタルスペースのほか、社内会議室や教室など自前のスペースでも開催可能です。イベントの規模や、参加予定人数に合わせた場所を選びましょう。

外部の会場を手配する場合には、会場の下見や予算の見積もり、機材やオプションの有無などの確認が必要です。予約が混み合う可能性もあるため、早めに手配を進めることが望ましいでしょう。

3.告知・宣伝

イベントの概要が決まったら、参加予定者へ向けて告知や宣伝を行います。ターゲットに合わせた手法を活用すると、より高い集客効果を期待できます。

ターゲット

告知・宣伝の方法

社内・施設内

  • 社内メール・社内SNS
  • 朝礼・ミーティング
  • 施設内掲示板でのチラシ掲示 など

一般参加者

  • 自社の公式ホームページ・SNSアカウント
  • イベント掲載メディア
  • チラシ配布
  • 役所や地域の掲示板にチラシを掲示 など

4.準備・物品の手配

必要な物品や備品をリスト化して、抜け漏れなく準備を進めます。大規模な場合は、事前リハーサルを実施し、導線や配置、受付などを確認しておくと安心です。

イベント当日のスケジュール表や、運営スタッフの担当表なども合わせて作成し、スタッフへは事前に配布・共有をします。万が一の事態に備え、トラブルへの対処法も共有しておきましょう。

5.ひな祭りイベント当日

スケジュール表や担当者表をもとに、スムーズに進行できるよう運営スタッフと連携して行います。当日は受付でひなあられや折り紙セットなどの「ウェルカムギフト」を配布すると、来場者の満足度が上がります。

6.イベントの振り返り

イベント後には、当日の企画内容やスタッフの動き、役割などについて振り返りを行います。よかった点や改善点などを記録しておくと、次回以降のイベントの質向上につながります。

参加者アンケートを実施すれば、次回の改善点や成功した企画の把握に役立ちます。特に社内イベントや施設イベントでは、感想を可視化することで効果の検証が可能です。

ひな祭りイベントを盛り上げる企画アイデア14

ひな祭りイベントをより盛り上げる企画アイデアを紹介します。

1.ひな人形の展示

ひな祭りの象徴であるひな人形を会場に飾ることで、華やかな雰囲気を演出できます。大規模なイベントでは、数十段に及ぶ巨大なひな壇を設置することで、迫力ある空間となるでしょう。スペースに限りがある場合、親王飾り(お内裏様とお雛様のペア)をインテリアとして飾るだけで、ひな祭りの雰囲気を楽しめます。

ひな人形は繊細で高価なものが多いため、展示方法には十分な配慮が必要です。転倒防止の措置や、参加者が触れないよう適切な距離を保ちましょう。

地域住民の方からひな人形を借りて展示する「住民参加型」のスタイルにすれば、地域交流のきっかけにもなります。

2.工作ワークショップ

イベントの参加者が、ひな祭りに関連するグッズを作る企画です。以下は一例です。

  • 紙コップや折り紙、花紙で作るひな人形
  • つるしびな作り
  • ひな祭りに関するぬりえ
  • 会場の内装(ピンク色を基調とした飾り、桃の花の飾りなど)

ワークショップで作ったグッズは会場内の装飾に使えるほか、思い出の品として持ち帰ることもできます。工作活動では刃物や接着剤の取り扱いに注意し、必要に応じてスタッフがサポートしましょう。対象年齢に応じて「小さい子どもにはシール貼り程度の簡単な作業にする」などの工夫をしましょう。

3.料理・お菓子作り

ひな祭りに関連した料理やお菓子を作る企画です。日本の伝統的な食文化を次世代に伝える貴重な機会になります。料理例は以下の通りです。

  • ちらし寿司
  • さくら餅
  • ひなあられ
  • お吸い物 など

参加者同士で協力して調理をすることで、自然な会話や交流が生まれます。完成した料理を囲んでの歓談も楽しめる企画です。

料理やお菓子作りを企画に含む場合は、食品衛生法に基づいた適切な管理が必要です。調理器具の消毒や食材の温度管理、アレルギー対応など、参加者の安全を最優先に考えた準備を行いましょう。特に高齢者や小さな子どもが参加する場合は、より細心の注意が求められます。

調理が難しい場合は、ひなあられや、ひし餅の試食会や展示・販売会といった形にアレンジするのも一案です。

4.貝合わせ

平安時代の貴族が楽しんだとされる「貝合わせ」は、同じ絵柄の貝殻を見つける遊びです。現代では、紙に描いた同じ絵柄を切り抜いて遊ぶこともできます。トランプの神経衰弱に似たルールで、子どもから大人まで楽しめます。

5.ひし餅積みゲーム

ひし餅に見立てたブロックを積み上げていき、倒さないように高く積み上げるゲームです。ダンボールや空き箱をひし餅の形に加工し、白・緑・ピンクの画用紙で装飾して作成します。ブロックの大きさを変えることで難易度を調整でき、年齢に応じた楽しみ方が可能です。

ひし餅には厄除けや健やかさといった意味が込められています。意味を紹介してからゲームをすると、文化的な理解も深まるでしょう。

6.ひなあられツリーゲーム

スポンジ製の棒(プールスティック)に両面テープを巻き付け、参加者が順番にひなあられに見立てたカラーボールを貼り付けてツリーを作るゲームです。ボールが増えると重心が変わり、倒れやすくなります。倒してしまった人が負けとなるシンプルなルールで、子どもから大人まで楽しめます。

7.宝探しゲーム

会場内にひな人形の飾りやイラストを隠し、参加者がそれを探すゲームです。実物のひな人形ではなく、イラストや衣装の模様を描いた紙を使用することで、破損や紛失のリスクを避けられます。見つけた人にはひなあられなどのお菓子をプレゼントすると喜ばれるでしょう。

8.輪投げ

お祭りの遊びとして定番の輪投げは、35歳ほどの子どもでも行うことができるため、ひな祭りイベントの企画に適しています。ひな祭りイベントで輪投げを実施する際には、成功した場合の景品や参加賞として、ひなあられや金平糖などのお菓子を配るのがおすすめです。

9.クイズ・なぞなぞ

ひな祭りに関連したクイズやなぞなぞを出題します。

  • ひな祭りの発祥は?
  • ひな祭りの用いられるひし餅の色の組み合わせは?
  • 右大臣と左大臣の役割は? など

参加者の年齢に合わせて、出題の難易度を調整したり、選択問題や〇×形式にしたりすることで誰でも気軽に参加できます。楽しみながら、ひな祭りについて学べる企画です。

10.ひな祭りビンゴ

参加者自身が作成したビンゴカードを使って楽しむビンゴです。参加者は、5×5マスの空欄のビンゴカードに、お殿様・お姫様・ひし餅・桃の木など、ひな祭りに関連したイラストを描きます。司会者が引いたお題に該当するマスを開けていき、ビンゴになった人にはお菓子などの景品を贈ります。事前にテンプレートを配布して準備時間を短縮する工夫も有効です。

11.顔出しパネル

会場内に顔だしパネルを設置し、記念撮影スポットを作る企画です。お内裏様やお雛様の顔出しパネルを用意することで、参加者が写真撮影を楽しめます。背景に、ひな人形やひし餅、桃の花などを配置すると、より華やかな写真が撮れます。

12.着物・和装体験コーナー

着物や袴を用意し、お内裏様とお雛様に変身できる企画です。日本の伝統衣装を実際に着ることで、文化への理解が深まります。写真撮影もあわせて実施すると、より思い出に残るでしょう。

衣装のサイズは幅広く用意し、着付けスタッフを配置します。また、衣装は大切に扱うよう参加者にも周知が必要です。衣装の着用が難しい場合は、紙製の冠や烏帽子を手作りして雰囲気を楽しむ「簡易仮装体験」もおすすめです。

13.音楽会

「うれしいひなまつり」などの伝統的な楽曲を参加者で合唱する企画です。五人囃子にちなんで、楽器演奏体験も盛り込むとより楽しめます。楽曲を通じて、異なる世代間で交流ができることもメリットです。

歌詞カードの準備をすれば、幅広い年齢性別の人が安心して参加できます。会場にもよりますが、声量の調整と近隣への騒音の配慮も行いましょう。

14.限定グッズの制作・販売

ひな祭りに関連した限定グッズの制作・販売を行います。

  • 自社のキャラクターをお殿様とお姫様の衣装に着せ替えてグッズ化
  • 製品パッケージをピンク色や桃色を基調とした限定パッケージに変更
  • 限定イラストを用いたアパレル製品の販売 など

これらの企画は自社製品のPR活動として、認知度の向上や販売促進につながります。ただし、商業性が強すぎると伝統行事の価値を損なうこともあるので、注意が必要です。

地元の福祉作業所や障がい者施設と連携し、共同制作したひな祭りグッズを販売することで、地域貢献にもつながるイベントになります。

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イベント予定日の1年前から予約ができるため、予約が混み合う前に会場の確保ができます。都心部からもアクセスがしやすく、社内イベントから一般参加者向けのイベントまで、さまざまなイベントシーンで活用できる会場です。

 

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まとめ

ひな祭りは、社内イベントや施設内イベント、PRイベントなどのさまざまなシーンで活用できます。ひな人形を飾ったり、ちらし寿司やお菓子などを作って楽しんだりと、ひな祭りに関連した企画を実施することで、季節感を楽しめるでしょう。今回紹介した企画アイデアを参考に、イベントの目的や規模に合った最適な企画を選定してみてください。

 

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この記事を書いた人

IKUSA ARENA編集部
IKUSA ARENAは、池袋から25分、新宿から35分の都内イベント施設です。700名以上収容可能な本施設は、音響設備やスクリーンを完備しており、運動会や懇親会、音楽イベントなど、さまざまな用途でご利用いただけます。