こいのぼりイベント企画・準備・アイデア・集客事例を紹介

2025.6.23

こいのぼりイベントは、55日のこどもの日や大型連休に合わせて開催される、子どもとその家族を中心に楽しめる季節行事の1つです。商業施設や地域、教育施設などさまざまな場面で実施され、地域活性化や販促、教育行事としても活用されています。

本記事では、こいのぼりイベントの概要や準備・計画の手順、おすすめの企画、実際の開催事例を紹介します

 

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こいのぼりイベントとは

こいのぼりイベントとは、55日の「こどもの日」に関連して開催されるイベントで、子どもの健やかな成長を願い、祝うことを目的としています。こいのぼりは、鯉が急流を登って竜になるという中国の伝説にちなんで「どんな困難も乗り越え、強く育つように」という願いが込められた飾りです。

現代のこいのぼりイベントでは、その伝統的な意味合いを大切にしながらも、親子で楽しめるワークショップや、映える写真スポット、地域参加型の企画を通じて、参加者同士の交流を深める目的でも活用されています。開催期間はゴールデンウィーク中の1日限定から、5月いっぱいまでの長期開催など、地域や施設に応じてさまざまです。

こいのぼりイベントの準備や計画方法

イベントの成功には、事前の準備と綿密な計画が欠かせません。ここでは、こいのぼりイベントの基本的な計画方法を解説します。

1.目的やターゲットの決定

こいのぼりイベントを企画する際は、まず「何のために開催するか」「誰に向けて行うか」を明確にすることが大切です。目的に応じて内容や告知方法も変わります。主な開催目的とターゲットは以下のとおりです。

目的

ターゲット

子どもの健やかな成長を願う

未就園児~小学生とその保護者

親子のふれあい・地域交流の促進

地域住民全体

地域活性化・観光資源化

観光客を含む広域層

商業施設の集客・企業のブランディング

一般消費者

2.企画内容の決定

目的とターゲットに合った企画を検討します。伝統的なこいのぼりの展示だけでなく、参加者が「体験」できる要素を盛り込むと、来場満足度の向上が期待できます。たとえば、手作りワークショップ、親子参加型ゲーム、SNS連動型キャンペーン、こども向けステージパフォーマンスなど、複数の企画を組み合わせることで、イベントの幅が広がります。

3.日程を決める

こどもの日(55日)を中心としつつ、家族連れの参加しやすい日程を選びましょう。ゴールデンウィークの期間中(例:4月下旬〜5月上旬)や土日祝日は特に人気があり、複数日開催することで集客力がアップします。地域のイベントや観光施設の混雑状況なども加味しながら、他イベントとのバッティングを避けるようにするのもコツです。

連休を避けて落ち着いた雰囲気のなかで行いたい場合は、5月中旬〜下旬を選ぶ方法もあります。近年は気候変動の影響もあり、雨天対策や熱中症対策も日程決定時に考慮しましょう。

4.会場を決める

こいのぼりを掲揚するスペースの広さ、安全性、設備(トイレ、授乳室、駐車場など)を考慮して、適切な会場を選びましょう。屋外会場の場合は、風に泳ぐこいのぼりの魅力を最大限引き出せる反面、天候に左右されやすいため、雨天時の代替案も準備しておくと安心です。

5.告知・集客をする

ターゲット層に合わせて、効果的な告知媒体を選びましょう。親子イベントであれば、SNSXInstagramFacebook)や親子向け情報サイト、自治体や学校との連携によるポスター掲示・チラシ配布などが有効です。

大型施設で実施する場合は、施設内外のサイネージや公式サイトを活用すると、認知度を効率的に高められます。早めの告知により参加者の予定確保を促し、オンライン申し込みフォームの設置や、事前参加登録特典なども加えることで、参加率の向上が見込めます。

6.準備を進める

必要な物品(こいのぼり、制作キット、掲示用資材、装飾用の備品など)を事前にリスト化し、調達・在庫管理を行います。また、会場のレイアウト図を作成し、誘導サインやスタッフ配置、避難経路、緊急時対応マニュアルなども整えておきましょう。

安全管理計画や衛生面のチェックリスト、各ブースの役割分担表などを準備しておくと、当日の運営がよりスムーズに進行できます。

7.リハーサルを行う

事前に会場で動線確認や機材テストを行うことで、当日のスムーズな進行につながります。特にステージイベントやワークショップがある場合は、時間配分や参加者の流れなどもシミュレーションしておきましょう。

関係スタッフがそれぞれの役割や対応フローを把握できるように、進行台本やチェックリストを配布し、複数回の確認を行うと効果的です。

8.イベント当日

各エリアの責任者を決め、連絡体制を明確にします。来場者の安全確保や迷子対応、体調不良者への配慮など、万が一に備えたマニュアルも整備しておくと安心です。

受付・案内・ワークショップ対応・SNS撮影対応など、役割分担を明確にした上で、スタッフ全員が柔軟に対応できる体制を整えましょう。来場者アンケートも忘れずに配布・回収し、イベント後の改善に役立てます。

9.振り返りを行う

イベント終了後には、スタッフミーティングや参加者アンケートを通じて、改善点を洗い出しましょう。次回開催時の品質向上や、継続開催のための資金確保にも役立ちます。

アンケートは紙だけでなく、二次元コードによるスマホ回答も併用することで、回収率を高めることができます。合わせて、SNS上の反応や写真投稿も確認し、来場者視点での評価を把握しましょう。

また、参加者に向けてお礼メールや次回イベント案内、来場特典クーポンの送付などを行うことで、リピーターを確保する施策にもつながります。

こいのぼりイベントにおすすめの企画例10

こいのぼりイベントの魅力を最大限に引き出すには、参加者が楽しめる企画選定が重要です。ここでは、伝統を活かしたものから最新技術を取り入れたものまで、幅広い目的や会場規模に対応できるおすすめの企画アイデアを10種類紹介します。

1.巨大こいのぼり

イベントの象徴として、ひときわ目を引く巨大なこいのぼりを展示する企画は、来場者の印象に残りやすく、写真撮影の人気スポットです。屋外の広い空間や商業施設の吹き抜けスペースなど、設置場所に合わせてサイズや数を調整しましょう。夜間にライトアップを行うと、昼とはまた違った幻想的な雰囲気を演出できます。設置にあたっては、安全面への配慮を徹底し、風対策や落下防止の措置を必ず行いましょう。

なかには全長100mを超える巨大なこいのぼりを飾るイベントも開催されています。

参考:ジャンボこいのぼり│加須市

2.こいのぼりフォトコンテスト

こいのぼりやこどもの日に関連した写真を、参加者から募集する企画です。入賞作品には記念グッズの進呈や、主催者のSNSやウェブサイトでの紹介を行うことで、参加者の満足度を高めるだけでなく、イベント自体の認知拡大や話題化にもつながります。SNSとの連動企画として「#こいのぼりフォトコン」などのハッシュタグを活用すれば、自然な形での情報拡散が期待できるでしょう。

3.手作りこいのぼり

参加者自身がオリジナルのこいのぼりを制作する企画です。無地のこいのぼりとカラーペン、絵の具、ステッカーなどを配布して、自由に装飾してもらいます。仕上がった作品は会場に展示することで、達成感を感じられるでしょう。

また「手形でペイントする」「夢や将来の目標を書く」といったオリジナル要素を加えることで、より記念に残る作品になります。再生布やエコインクを使えば、サステナブルな企画としても活用できます。

会場スペースが限られている場合は、画用紙でミニサイズのこいのぼりを作るなど、アイデア次第でさまざまな楽しみ方ができる企画です。

4.こいのぼりくぐり

実物のこいのぼりやこいのぼりの形を模したトンネルをくぐる「こいのぼりくぐり」は、ユニークな体験を味わえる企画です。段ボールなどの素材でトンネルを自作すれば、コストを抑えながら安全に実施できます。

記念撮影コーナーを併設するなど、フォトスポットとしての活用もおすすめです。

5. こいのぼり関連ワークショップ

こいのぼりやこどもの日に関連したグッズを作るワークショップは、親子連れをはじめ、幅広い世代が一緒に楽しめる企画です。「こいのぼりキャンドル」「こいのぼり風車」「折り紙で兜を作る」「ミニこいのぼりモビール」など、季節感溢れるものづくりを体験してもらいましょう。

参加者が手作りした作品は、そのまま持ち帰ることができ、イベントの思い出や家庭内での飾りとしても活用できます。地域の伝統工芸や地産素材を取り入れた内容にすれば、地域性のあるワークショップとしてより注目を集めるでしょう。

6.こいのぼりクイズ大会

こいのぼりやこどもの日に関する知識を楽しく学ぶ企画です。問題は年齢に応じて難易度を調整できるため、小さな子どもから大人まで楽しめます。クイズ例は以下のとおりです。

  • こいのぼりはなぜ飾るの?
  • 55日はなぜ「こどもの日」なの?
  • こいのぼりの色が違うのはなぜ? など

紙ベースでもデジタルクイズ形式でも実施でき、正解数に応じた小さな景品を配布するなどの仕掛けを用意すれば、参加率の向上が見込めます。

7.こいのぼりデザインコンテスト

参加者がオリジナルのこいのぼりを自由にデザインするコンテストは、それぞれの創造性や個性を発揮できる企画です。子どもから大人まで自由な発想で描かれたデザインは、展示するだけでも来場者の関心を引くコンテンツとなります。

また、最優秀作品は実際にこいのぼりとして製作する、またはグッズ(Tシャツやバッグなど)にプリントして進呈するといった特典を設ければ、参加者のモチベーションアップにもつながります。学校や団体と連携して、クラス単位で応募を募るなどの工夫もおすすめです。

8.こいのぼりエピソードコンテスト

こいのぼりやこどもの日に関連した思い出やエピソードを文章で募集する企画です。子どもとの思い出話や家族の行事としてのエピソード、こいのぼり作りに挑戦した体験談など、心温まるエピソードを集めることで、イベントのイメージもより親しみやすいものになります。

入賞作品はウェブサイトやSNSで紹介すると、共感を得やすい投稿は拡散されやすくなり、話題性もアップするでしょう。

9.こいのぼりフェスタ

こいのぼりをメインテーマに、地域全体で開催するお祭り型イベントです。展示だけでなく、屋台グルメや縁日遊び、伝統楽器の演奏、地元団体によるステージショーなどを組み合わせることで、多世代の来場者に対応できます。地域の商店街や自治体との連携を図ることで、地域活性化にもつながる点が大きなメリットです。

会場装飾やブース企画にも「こいのぼり」を随所に取り入れることで、イベント全体に統一感を持たせることができます。

10.ARこいのぼり体験

大きなこいのぼりの設置が難しい屋内施設やスペースの限られた環境では、AR技術を活用した「ARこいのぼり体験」が有効です。スマートフォンをかざすだけで、現実空間に原寸大のこいのぼりが出現する仕組みで、視覚的にも迫力のあるコンテンツを提供できます。

たとえば「自宅のベランダと同じ高さのARこいのぼりと写真を撮る」「動くこいのぼりを背景に記念撮影する」など、非接触型で楽しめる新しい体験ができます。

こいのぼりイベントの事例5

過去に全国各地で実施されたこいのぼりイベントの事例を紹介します。

1.東京スカイツリータウン(R)こいのぼりフェスティバル

東京都墨田区のランドマーク「東京スカイツリータウン®」で、毎年春に開催される大規模なこいのぼりイベントです。イベント期間中は、東京スカイツリータウン内の広場や商業施設の通路など、さまざまな場所に約1,000匹ものこいのぼりが色鮮やかに飾られ、訪れる人々の目を楽しませます。

さらに、近隣にある「すみだ水族館」とのコラボレーション企画として、チンアナゴやニシキアナゴ、ホワイトスポッテッドガーデンイールといったユニークな海の生き物をモチーフにしたこいのぼりも登場し、子どもたちの興味を引きつけます。ショッピングや観光の合間に気軽に楽しめるスポットとして、多くの家族連れが訪れる恒例イベントです。

参考:東京スカイツリータウン(R)こいのぼりフェスティバル 2025│東京の観光公式サイトGO TOKYO

夢こいのぼりに願いを書こう!

千葉県浦安市の商業施設「アトレ新浦安」で実施されたこいのぼりイベントの1つで、全長約3.25メートルの巨大こいのぼりに、参加者がそれぞれの「夢」や「目標」を自由に書き込める体験型企画です。イベントを通じて、家族の会話が自然と生まれ、子どもたちにとっても将来について考える良い機会となります。

完成したこいのぼりは館内および地域イベントの会場で展示され、地域コミュニティの活性化にも大きく貢献しました。こうした住民参加型の取り組みは、施設や地域のブランディングにもつながることから、商業施設主導の地域貢献イベントとして注目されています。

参考:【アトレ新浦安】<実施報告>地元『境川にこいのぼりを泳がせる会』と「夢こいのぼりに願いを書こう!」イベントを開催しました。│株式会社アトレのプレスリリース

こどもの日 鯉のぼりアートワークショップ

北海道日本ハムファイターズが主催した、こどもの日にちなんだ参加型アートイベントです。このイベントでは、プロ野球選手の手形が押された特製こいのぼりに、来場した子どもたちが順番に自分の手形を重ねて押していくという形式で、一体の巨大なアート作品を共同で完成させました。

選手の登壇はなかったものの、プロチームと地域、そしてファンとのつながりを感じられる特別な体験として好評を得ました。

参考:5/4(日・祝)、5(月・祝)鯉のぼりアートワークショップを開催│北海道日本ハムファイターズ

こいのぼりの里まつり

群馬県館林市で毎年3月下旬から5月初旬にかけて開催される大規模イベントで、市内各地に約4,000匹のこいのぼりが掲揚される、国内でも有数のこいのぼり祭りです。鶴生田川・近藤沼公園・つつじが岡パークイン・茂林寺川の4会場で、それぞれテーマに沿った展示が行われ、こいのぼりが風に舞う壮大な景色を一度に楽しめます。
鶴生田川では夜間ライトアップが実施され、昼とは違った幻想的な風景が広がります。過去には掲揚数でギネス世界記録に認定された実績もあり、地域外からも多数の観光客が訪れる一大イベントです。

参考:館林市観光協会

仁淀川紙のこいのぼり

高知県いの町にある仁淀川を舞台に開催されるユニークなこいのぼりイベントです。町の伝統産業である「不織布」を使用して制作された約200匹のこいのぼりが、川の水中に設置されるというほかにはない演出が話題を呼んでいます。

水中にたゆたうこいのぼりの姿は、風情があり写真映えも抜群です。地元産業と地域文化を融合させたこの取り組みは、観光資源としても注目されており、地域ブランディングの成功例ともいえるでしょう。

参考:5/3(土・祝)~5/5(月・祝)第29回仁淀川紙のこいのぼり│高知県いの町観光ガイド

こいのぼりイベントの会場は「IKUSA ARENA」がおすすめ!

こいのぼりイベントの開催場所をお探しの場合には、IKUSAが運営する多目的イベントスペース「IKUSA ARENA」の活用がおすすめです。

1,000㎡を超える広々とした屋内スペースを備えており、雨天など天候に左右されることなく安定したイベント運営ができます。こいのぼり展示、ワークショップ開催、ステージイベント、体験型アクティビティなど、多様な企画に柔軟に対応できて便利です。

最寄り駅からもアクセスしやすく、会場はイベントの1年前から予約できるため、早期の会場確保を検討している主催者にとっても安心です。

 

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まとめ

こいのぼりイベントは、子どもたちの成長を祝いながら、地域や家族との絆を深められる貴重な機会です。

イベントの集客力を高めるためには、参加者が主体的に楽しめる体験型コンテンツを取り入れると同時に、SNSWebとの連携による話題化も重要です。また、会場の選定や展示方法に配慮し、サステナブルな視点や地域連携を意識することで、より多くの人々に愛されるイベントへと発展させることができます。

本記事で紹介した各種企画案や全国の事例を参考に、地域性や施設の特性を活かしたイベントづくりをしてみてください。

 

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この記事を書いた人

IKUSA ARENA編集部
IKUSA ARENAは、池袋から25分、新宿から35分の都内イベント施設です。700名以上収容可能な本施設は、音響設備やスクリーンを完備しており、運動会や懇親会、音楽イベントなど、さまざまな用途でご利用いただけます。