壮行会の準備・進行・演出アイデア9選!送別会との違いも解説

2025.6.23

壮行会とは、新たなチャレンジや環境へと旅立つ人に対して、激励と感謝の気持ちを込めて送り出すための会です。似たようなイベントとして「送別会」「激励会」などが存在しますが、「壮行会」はそれらとどう違うのか、疑問に感じる人も多いでしょう。

本記事では、壮行会の概要や送別会・歓送迎会・激励会との違い、一般的な壮行会の流れ、実施方法、盛り上がる企画アイデア9選を紹介します

 

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壮行会とは

壮行とは、「旅立ちに際して、その前途を祝し激励すること」を意味します。壮行会は、その言葉の通り、何かに挑む人を激励し、これまでの功績をたたえながら送り出すことを目的とした集まりです。

ビジネスシーンでは、長期出張や海外赴任、昇進に伴う異動を控えた社員に対して行うことが多く、部活動やスポーツチームでは全国大会出場などの節目で開催されます。

壮行会では、主役に向けた激励の言葉や感謝を伝えるほか、食事やゲーム、サプライズ演出などを通じて思い出に残るひとときを演出します。

壮行会の対象者

壮行会の主役は、将来的に再び現在の職場・環境に戻ることを前提とした旅立ちをする人が対象です。

  • 長期間の出向・海外赴任をする人
  • 新規プロジェクトのため一時的に部署異動する社員
  • 全国大会などに出場する学生・アスリート など

このような「一時的な別れ」を前提とした点が、送別会との大きな違いです。

送別会・歓送迎会・激励会との違い

壮行会と似ているイベントとして、送別会・歓送迎会・激励会があります。それぞれの会における対象者と目的を下記の表にまとめましたので、壮行会を企画する際の参考にしてみてください。

イベント名

対象者

主な目的

壮行会

  • 長期出張する社員
  • 栄転する社員
  • 大型大会に出場する選手 など
  • これまでの功績をたたえる
  • 新たな門出を祝う
  • 激励する
  • 感謝を伝える など

送別会

  • 職場から異動する社員
  • 退職する社員 など 
  • 感謝・激励の気持ちを伝える
  • 別れの挨拶をする
  • 思い出を共有する など

歓送迎会

  • 新入社員・中途入社の社員
  • 職場から異動・退職する社員 など 
  • 新たなメンバーを迎え入れる
  • 去るメンバーとの別れを惜しむ など

激励会

  • 新しいことにチャレンジする人
  • 試合・大会に挑む人 など
  • チャレンジを応援する
  • 士気を高める

激励会は壮行会に近い意味で使われることもありますが「一時的な別れ」という文脈は含まれません。

一般的な壮行会の流れ

壮行会は、一般的に下記の流れで進行します。

  1. 司会の開会挨拶
  2. 主催者または上司からの挨拶・激励の言葉
  3. 主役への記念品・花束贈呈
  4. 主役からの挨拶・抱負の発表
  5. 乾杯・食事
  6. 盛り上げ企画(ムービー上映やゲームなど)
  7. 締めの挨拶・エール
  8. 記念撮影・歓談・終了

規模や目的によって前後することもありますが、基本の流れとしてこのような構成をイメージすると、参加者にとってもわかりやすく、スムーズに進行できます。

壮行会の実施方法

壮行会を成功させるためには、単に会を開催するだけでなく、目的の明確化から準備・当日の運営・終了後のフォローに至るまで、段階的な計画と配慮が必要です。

ここでは、壮行会を円滑に実施するための準備から当日運営までの手順を、9つのステップに分けて解説します。

1.開催目的と企画内容を決定する

まず、壮行会を開催する目的と、その目的に沿った企画内容を明確にします。以下のような目的を参考にするとよいでしょう。

  • 海外出張や転勤が決まった人への感謝と激励の場とする
  • 全国大会に出場する選手を応援し、士気を高める場とする

企画内容には、参加者全員が楽しめるような要素を取り入れることが大切です。例えば、主役に関するクイズやゲーム、過去の功績をまとめたスライドショーなどがあると、会場の一体感が高まり、思い出に残る壮行会になります。

2.日程と会場を決定する

目的と内容が決まったら、次は日程と会場の調整です。主役本人の都合を最優先にしながら、上司や関係者の予定も考慮し、複数の日程候補を確保しておくとスムーズです。日程調整の連絡は、メールや社内SNS、スケジュール調整ツールなどを活用しましょう。

日程が決まり次第、速やかに会場探しに移ります。壮行会は、年度替わりの3月や9月に行われることが多いため、会場の予約が取りづらくなる可能性があります。開催が決まった段階で、早めの予約を心がけましょう。

会場を選ぶ際は、アクセスの良さや雰囲気、予算などを総合的に判断します。会社近くで最寄り駅から徒歩圏内の会場を選ぶと、参加者の負担を軽減できます。可能であれば事前の下見も行い、設備やレイアウトの確認をしておくと安心です。

オンラインで壮行会を開催する場合

最近では、遠方にいる主役や参加者の都合を考慮して、オンラインで壮行会を開催するケースも増えています。その場合は、ZoomTeamsなどのビデオ会議ツールを活用し、事前にプログラムや接続方法を共有しておきましょう。

バーチャル背景に主役の写真を使ったり、スライドショーを画面共有で見せたりと、オンラインならではの工夫も取り入れましょう。また、飲み物や軽食を事前に配送する「リモート乾杯」なども、盛り上がりに一役買います。

3.参加者への案内を送付する

開催概要が固まったら、対象者全員に案内を送ります。メールが一般的ですが、全員が集まる機会があれば口頭での案内でも問題ありません。

案内メールには、開催日時や会場、目的、プログラム概要、服装の指定、参加費、幹事の連絡先などを明記しましょう。また、「キャンセルは◯日前までに連絡してください」といった注意書きを添えておくと、直前のトラブル回避にもつながります。

さらに、参加者に食物アレルギーの有無も確認しておくと、食事手配時に配慮ができます。主役には参加費を求めないのが一般的です。主役への案内には費用の記載を省き、目的や詳細を簡潔に伝えましょう。

4.食事や飲み物を手配する

会場にケータリングサービスや食事付きプランがあれば、それを利用すると手間が省けます。そうでない場合は、オードブルや飲み物を別途手配しましょう。参加者の年齢層や性別によって、料理の内容を調整すると満足度が上がります。

また、主役の好物や好きなお酒などを用意することで、特別感を演出できます。全体の雰囲気づくりにもつながるため、食事は単なる「準備」ではなく「演出」の一環と考えて選びましょう。

5.挨拶の担当者を事前に決めて依頼する

壮行会では、開会から閉会までの間に複数の挨拶があります。各挨拶のタイミングと担当者をあらかじめ決め、早めに依頼しておくことが大切です。

代表的な挨拶のタイミングと担当者、挨拶時のポイントは以下の通りです。

代表的な挨拶と担当者

  • 開会の挨拶:幹事や司会者が担当
  • 代表者の挨拶:社長や部署の責任者など、最上位の役職者
  • 乾杯の挨拶:役職上位の関係者
  • 主役への挨拶:送り出す側の代表者や親しい同僚など
  • 主役からの挨拶:主役本人
  • 閉会の挨拶:幹事または役職者

幹事が挨拶する際のポイント

  • 参加者への感謝を述べる
  • 主役のこれまでの努力や実績をたたえる
  • 主役に過度なプレッシャーをかけない
  • 「応援している」「戻ってこられる場所がある」といった安心感を伝える

6.主役へのプレゼントを用意する

壮行会では、主役へプレゼントを贈るのが一般的です。プレゼント代は、参加費の一部から賄う形にし、その旨を事前に案内しておくとトラブルを防げます。おすすめのプレゼント例は以下の通りです。

  • 名前入りの記念品(ボールペン、ハンカチなど)
  • 花束やミニブーケ
  • 主役の好物のお菓子やお酒
  • リラックスグッズ(入浴剤、アロマキャンドルなど)
  • 実用的なアイテムやギフト券

プレゼントは、主役の人柄や趣味に合ったものを選びましょう。「自分のために用意してくれた」と感じられるようなプレゼントは、特別な思い出になります。

7.企画や演出の準備を進める

壮行会を盛り上げるためには、プログラムに沿った企画や演出の準備も重要です。音響や照明の確認、映像や資料の準備、必要な備品の手配などを事前に済ませておきましょう。

余興としてパフォーマンスやダンスを取り入れる場合は、事前に練習する時間も確保します。また、会場でリハーサルが可能なら、受付の配置や動線、視界などもチェックしておくと当日の運営がスムーズになります。

8.壮行会当日

前日までにタイムスケジュールを確定し、当日はそのスケジュールに沿って進行します。幹事や運営スタッフは、余裕をもって会場に到着し、受付準備や会場セッティングを行いましょう。

壮行会の最中は、ドリンクの追加注文や時間管理、会場内の雰囲気づくりなど、さまざまな場面に気を配ります。主役と参加者の双方が楽しめるよう、臨機応変な対応を心がけることが大切です。

9.参加者へお礼の連絡をする

壮行会が終わったら、なるべく早めに参加者へお礼のメールを送りましょう。可能であれば当日中が望ましいですが、終了時間が遅くなった場合は翌日の午前中までに送信するといいでしょう。

メールでは、参加のお礼に加え、壮行会の様子を簡単に振り返る一文や、集合写真などの共有があると、参加者の満足度もより高まります。

壮行会を盛り上げる企画アイデア9

壮行会をより印象的なイベントにするには、主役に感謝や激励の気持ちを伝えるだけでなく、会場が盛り上がるような企画を取り入れるのが効果的です。

ここでは、感動を呼ぶ演出や一体感を生むゲーム、ユニークなプレゼントアイデアなど、誰でも実施しやすい9つの企画例を紹介します。

1.オール社員感謝祭

株式会社IKUSAが提供する「オール社員感謝祭」は、企業オリジナルのクイズゲームが楽しめるユニークな企画です。一般的な時事問題や雑学に加えて、企業や社員にまつわるオリジナルクイズを出題できます。

  • 「自社の社名の由来は?」「自社オフィスの電話番号・ファックス番号は?」といったもののほか、主役にまつわるエピソードや趣味、好きな食べ物などを出題すると楽しめます。

クイズは主に4択形式で、途中には正解数と回答速度を反映した「中間ランキング」の発表もあり、参加者全員で盛り上がれる構成です。年齢・性別問わず楽しめるため、幅広い世代が集まる壮行会にもぴったりな企画です。

2.オリジナルムービー・スライドショー

主役に関連したエピソードやこれまでの功績などを、ムービーやスライドショーにまとめて上映する企画です。テキストだけでは伝えきれない思いを、視覚と音声で伝えられるのが魅力です。

メンバー全員からのメッセージやインタビュー映像を盛り込むことで、感動的な雰囲気を演出できます。上映の最後に、主役へのメッセージをテロップで表示するなどの演出もおすすめです。

3.サプライズゲスト・メッセージ

主役へのサプライズ演出として、特別なゲストの登場や事前に集めたメッセージの披露を行います。例えば、かつての上司や先輩、同期社員など、主役が思わず驚くような人物を招待すると大きな盛り上がりが期待できます。

また、主役のご家族からのムービーやメッセージを用意し、上映したりビデオ通話をつないだりすることで、心温まる演出に仕上がります。感動系のサプライズとして、会場の一体感も高まるでしょう。

4.しりとりスピーチ

参加者全員で「しりとり形式」でスピーチをつなげていく、ユーモアあふれる企画です。前の人のスピーチの終わりの言葉の最後の文字を使って、次の人がスピーチを始めます。例えば、1人目がスピーチの最後に「お疲れさまでした」と言った場合、次の人は「た」から始まる内容でスピーチを始めます。

慣れない言い回しに苦戦しながらも、笑いと感謝の気持ちを同時に伝えられる、ユニークで心温まる演出です。

5.写真ケーキ

主役との思い出の写真をプリントしたオリジナルケーキを用意して、プレゼントする企画です。ケーキはその場でカットして参加者全員で分け合えるので、主役と過ごした時間を皆で共有できる、素敵なひとときが生まれます。

6.寄せ書き

主役へ贈る定番のプレゼントとして、メッセージ入りの寄せ書きを用意します。形式は色紙に限らず、以下のようなバリエーションがあります。

  • 色紙:1枚または複数枚にメッセージを記入する
  • スケッチブック:ページごとにイラストやメッセージを自由に書く
  • アルバム:写真とコメントを組み合わせて記録する
  • オンライン寄せ書き:専用のウェブサイトやアプリを使い、メッセージボードにメッセージを投稿する形で作成する

当日に完成した状態で渡せるよう、スケジュールを逆算して早めに準備を始めましょう。

7.サイコロトーク

6面サイコロと、それに対応した6つのお題を用意し、サイコロの出た目に応じたトークテーマで話を進める企画です。おすすめのお題例は以下の通りです。

  • 主役との思い出
  • 感謝していること
  • あのとき言えなかったこと など

主役への思い出や感謝を全員で振り返ることができます。

8.歌・ダンス

歌やダンスのパフォーマンスは、壮行会のムードを一気に盛り上げてくれる定番企画です。

主役の好きな楽曲を歌うほか、歌詞を主役の名前やエピソードに変えても盛り上がります。オリジナルのダンスや振り付けを披露するのもいいでしょう。手作り感やオリジナリティがあるほど、主役にも忘れられない思い出として残るはずです。

9.思い出エピソードリレー

参加者が順番に「主役との思い出エピソード」を語るリレー形式の企画です。仕事での印象的なやり取りや、ちょっとした失敗談など、笑いや感動を呼ぶトピックが続きます。自然な流れで主役の人柄や功績が浮き彫りになり、温かい雰囲気に包まれる時間になるでしょう。

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都心部からのアクセスも良好で、最寄り駅からも徒歩10分程度です。壮行会の会場にお困りの際には、ぜひIKUSA ARENAをご検討ください。

 

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まとめ

壮行会は、主役のこれまでの努力や功績をたたえ、新たな門出を祝福する場として、大切な意味を持つイベントです。主に企業のビジネスシーン、学校の部活動、スポーツチームなどで開催されており、主役との関係性を深める貴重な機会でもあります。

当日は、プレゼントを贈ったり、感謝の気持ちを伝えるスピーチやムービーを上映したりと、主役が「自分のために用意された特別な時間だった」と感じられるような演出を心がけることが大切です。また、会場が盛り上がる企画を取り入れることで、参加者全体の一体感も高まり、思い出深い壮行会になります。

本記事で紹介した企画アイデアを参考に、主役にとって忘れられないひとときを演出してみてください。

 

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この記事を書いた人

IKUSA ARENA編集部
IKUSA ARENAは、池袋から25分、新宿から35分の都内イベント施設です。700名以上収容可能な本施設は、音響設備やスクリーンを完備しており、運動会や懇親会、音楽イベントなど、さまざまな用途でご利用いただけます。