ハワイアンフェスとは?概要や開催までの流れ・企画例7選・開催事例5選を紹介

2025.7.16

ハワイアンフェスとは、ハワイの文化を体験したり南国気分のグルメを楽しんだりできるイベントです。フラダンスやハワイアンミュージックのステージ、ウクレレ体験やワークショップなど、五感でハワイを感じられる企画が魅力です。参加者がまるで現地にいるような気分を味わえるように工夫されたイベントは、集客や地域活性化にもつながります。

本記事では、ハワイアンフェスの概要や開催までの流れ、企画例7選、そして実際の開催事例5選を紹介します

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ハワイアンフェスとは

ハワイアンフェスとは、アメリカ合衆国・ハワイ州の文化や魅力を体験できるイベントで「アロハフェス」「ハワイフェス」などの名称でも親しまれています。イベントでは、フラダンスやハワイアンミュージックなどのパフォーマンス、料理、雑貨、衣類の販売、ワークショップなど幅広い企画が展開されます。

開催の目的はさまざまで、商業施設の集客施策として、または地域の団体による地元活性化の一環として実施されることもあります。近年では、ハワイ文化の発信や観光誘致を兼ねたプロモーションとしても注目されています。

ハワイ文化とは

ハワイアンフェスを企画・運営するうえで理解しておきたいのが、ハワイ特有の文化と精神性です。なかでも大切にされているのが「アロハスピリット」です。

アロハスピリットとは、他者への思いやりや自然との調和、伝統への敬意などを重んじるハワイの精神的価値観を指します。ハワイ文化は先住民族の宗教観や神話と深く結びついており、聖地や信仰に関する演出には十分な配慮が求められます。

装飾や衣装などもただ南国風というだけではなく、それぞれに込められた意味や歴史があることを理解し、適切に説明や案内を添えると参加者の理解が深まり、文化的価値の尊重につながります。

ハワイアンフェスの実施方法

ハワイアンフェスを実施する際の基本的な流れを紹介します。

1.目的・ターゲットを明確にする

まずは、ハワイアンフェスを開催する目的とターゲットを決めましょう。これにより、会場選定や企画内容、広報活動まで一貫性を持って進行できます。

  • 商業施設での集客を目的とする
  • 地域団体による地域活性化
  • ハワイの文化の発信を通じた観光誘致 など

開催の背景を明確にすることで、より具体的な企画設計につながります。

2.企画内容を決める

目的とターゲットにマッチした企画内容を考案します。以下のような企画は、ハワイアンフェスでは定番であり、多くの来場者に喜ばれる企画です。

  • フラダンスやハワイアンミュージックなどのステージパフォーマンス
  • ハワイのグルメを味わえる屋台やキッチンカー
  • ハワイに関連したグッズを制作するワークショップ など

来場者の満足度を高めるためには、体験型やフォトスポットなど、参加者が自ら楽しめる要素を取り入れると効果的です。特にSNSとの連動を意識した企画は話題性が高まり、集客にもつながります。イベントの規模や会場条件に応じて、内容を調整しましょう。

3.日程を決める

ハワイアンフェスを開催する時期に、明確な決まりはありません。一般的には、5月~9月に開催される傾向にあります。

特に、ゴールデンウィークや夏休み期間、お盆休みなどの大型連休に合わせることで、多くの来場者が見込めます。開催日程は早めに決定し、ほかのイベントと重ならないように調整するといいでしょう。

4.会場を決める

ハワイアンフェスを開催する会場の候補として、以下のようなロケーションが考えられます。

  • 商業施設や駅前広場などの屋外スペース
  • 海沿いの公園や海水浴場
  • イベントホールや国際交流センター など

人気の会場は早く予約が埋まるため、余裕を持って問い合わせ、予約を行いましょう。また、屋外会場では、悪天候時の対応や機材の雨対策、近隣住民への音量配慮なども重要です。トラブルを未然に防ぐため、事前に自治体や施設の利用規約を確認しておきましょう

5.告知・集客をする

イベントを成功に導くためには、適切な広報・集客活動が欠かせません。主な集客方法としては以下の方法が挙げられます。

  • 公式ホームページやイベント特設サイトの開設
  • SNSInstagramXFacebookなど)での情報発信
  • チラシの配布
  • ポスター掲示
  • 地域のフリーペーパーへの掲載
  • イベント情報サイトへの掲載

SNSは特に効果的で、ハッシュタグ(例:#ハワイアンフェス)を活用することで、関心を持つ層への拡散力が高まります。ゲストや出演者を招く場合には、本人のSNSからの告知協力を依頼するのもおすすめです。ターゲット層に合ったメディアやタイミングで情報を発信することで、より多くの参加者を呼び込めます。

6.準備を進める

必要な備品や資材をリストアップして管理しましょう。何が不足しているのかを明確にすることで、効率的な準備が可能になります。販売商品や配布物、入場特典などがある場合は、数量や納期にも注意しながら早めに手配しましょう。

また、当日の運営をスムーズにするために、スケジュール表やスタッフの役割分担表も作成しておくと安心です。来場者対応や機材トラブルなど、不測の事態への対応方法もスタッフ全員で共有しておきましょう。

夏季開催の場合は、熱中症や害虫対策も重要です。屋根付きの休憩所やミストシャワー、水分補給の呼びかけ、虫除けスプレーの用意など、来場者が安心して楽しめる環境を整えましょう。さらに、悪天候に備えて「決行・延期・中止」の判断基準と、参加予定者への連絡方法も事前に決めておくと、当日の混乱を防げます。

アンケートの準備もこの段階で行いましょう。紙やWEBフォームを用意しておくことで、参加者から感想や要望を回収し、次回の改善に役立てられます。

7.リハーサルを行う

イベント前日までに、リハーサルと会場設営を済ませましょう。リハーサルでは、以下のような項目をチェックして、当日の流れをシミュレーションしておきます。

  • 受付の動線と受付方法の確認
  • 来場者の動線と混雑しやすい箇所の把握
  • ステージからの視界確認と照明、音響の調整
  • 出演者やスタッフの動線確認と待機場所の設置
  • 出展ブースや休憩所、トイレの位置確認
  • スタッフ同士の連絡手段の確認(インカムやトランシーバーなど)

本番と同じ環境で行うことで、当日のトラブルを未然に防げます。

8.イベント当日

イベント当日は、事前に作成したスケジュールに沿って進行します。急な天候の変化やトラブルにも臨機応変に対応できるよう、スタッフ間の情報共有を欠かさないようにします。

来場者に対しては、熱中症対策やマナー喚起、フォトスポット案内などもアナウンスすると、より満足度の高いイベント運営につながります。

9.振り返りとアフターフォローを行う

イベント終了後には、速やかに撤収作業を行いましょう。その後、主催側でスタッフや関係者から意見を集め、アンケート結果とあわせて振り返りを行います。

  • 良かった点と改善すべき点の整理
  • 想定外のトラブルとその対応の検証
  • 来場者数や反響、集客効果の分析

次回開催に向けた課題と改善策を明確にして、資料として保存しておくと、今後の企画にも活用できます。

また、登壇者や出店者、協力者などには、感謝の気持ちを込めて個別にお礼の連絡を入れましょう。一般来場者には、次回開催の案内や、参加特典としてクーポンを送付するなど、リピーターを育てる工夫も有効です。関係者とのつながりを大切にすることで、今後の企画・運営もスムーズに進めやすくなります。

また、フェスの様子を記録した写真や動画をSNSやホームページに掲載すると、次回以降の集客にも効果が期待できます。

ハワイアンフェスが盛り上がる企画例7

ハワイアンフェスを盛り上げる企画例7選を紹介します。

1.ステージパフォーマンス

ステージ上でのパフォーマンスは、来場者の注目を集めやすく、イベントの目玉として活用できます。本場ハワイで活躍するパフォーマーやアーティストを招くと、本格的な雰囲気が楽しめます。

  • ハワイアンミュージックのライブ
  • 伝統舞踊「フラダンス」の披露
  • ウクレレ演奏 など

音楽と踊りを通じて、会場にハワイの空気をダイレクトに届けられます。MCを通じて、曲やダンスの背景を簡単に紹介するのも効果的です。

2.グルメ屋台・料理ブース

伝統的な料理を通じて、ハワイを体感する企画です。ロコモコやガーリックシュリンプ、ポキなどは日本でも人気が高く、気軽にハワイの食文化を体験できます。また、以下のような本格的なハワイの伝統料理を提供すれば、話題性や満足度もアップするでしょう。

  • ポイ(タロイモのペースト):ハワイの伝統的な主食。
  • カルア・ピッグ(豚の蒸し焼き):主に祝いの席で食べられる。
  • チキン・ロング・ライス(鶏肉と春雨のスープ):あっさりしたローカルフード。

料理名の由来や背景を紹介すると、より深く文化を感じられます。フードブースの近くに飲食スペースを設けることで、滞在時間の延長にもつながります。ハワイアン音楽をBGMとして流すなど、雰囲気作りにもひと工夫しましょう。

3.グッズ販売ブース

アロハシャツやムームー、ウクレレといったアイテムに加え、アクセサリーや雑貨などを販売する企画です。ハワイの老舗ブランドやクラフト作家による限定アイテムの販売は、フェス限定の特別感を演出します。ハンドメイドアクセサリーやハワイアンパターンの雑貨やインテリア小物、ハワイ現地ブランドのアロハシャツやバッグなどは、お土産としての購入需要も見込めます。

来場者の購入意欲を高めるため、パッケージデザインやブースのディスプレイにも工夫を凝らすと、より印象に残ります。商品の一部に試着や実演を取り入れることで、体験型販売の要素も加わり、購買促進にもつながるでしょう。

4.ハワイ文化体験ブース

ハワイの伝統文化を体験できるブースを出展する企画です。子どもから大人まで楽しめて、体験内容に説明や背景を加えることで学びのあるイベントになります。以下のような体験ブースがおすすめです。

  • フラワーアレンジメントやレイ作り体験
  • フラダンスやウクレレの簡易レッスン
  • ハワイアン料理教室 など

文化を尊重しながら、誰もが気軽に体験できる構成にすると参加率が上がるでしょう。

写真撮影OKの体験ブースでは、参加者がSNSに投稿したくなるようなフォトジェニックな背景や小道具を用意すると、自然な形でイベントの拡散にもつながります。

5.フォトスポット・装飾エリア

記念撮影できるフォトスポットや装飾エリアを設けて、来場者の満足度アップを狙いましょう。南国のビーチを模した背景パネルや、レイやサーフボードなどの小道具を活用すると、SNS映えする写真が撮れる空間を演出できます。

ハッシュタグを用意しSNSでの投稿を促すと、イベントの認知度アップや来場者の拡大にもつながるでしょう。

6.クイズ大会

ハワイに関連したクイズを出題する企画も、参加者同士の交流や会場全体の一体感を高めるのに適しています。「日本とハワイの時差は?」「伝統料理の名前とその由来は?」「ハワイ諸島はいくつある?」などの問題を出題すれば、楽しみながらハワイに関する知識が学べます。賞品にハワイ関連のグッズや飲食チケットを用意すると、参加意欲も高まります。

子ども向けと大人向けに難易度を分けると、幅広い年代の参加が見込めます。MCが盛り上げながら進行することで、観客も巻き込んだ一体感あるコンテンツになるでしょう。

7.ハワイアンアートの展示

ハワイに縁のあるアーティストによるアート作品を展示する企画です。静かに作品を楽しめるスペースを設けると、にぎやかなフェスのなかでも心休まる時間が生まれます。

  • 油絵や水彩画などのビジュアルアート
  • 工芸品や木工アートの展示
  • アーティストによるライブペイントやワークショップ

販売を併設すれば、来場者との交流やアートの普及にもつながります。展示エリアに作品解説パネルを設置することで、来場者が作品の背景や作者の想いに触れられる仕掛けも有効です。

ハワイアンフェスの開催事例5

全国各地で開催されたハワイアンフェスの開催事例を5つ紹介します。

1HAWAIIAN DAYS 2025

東京都町田市にある大型商業施設「グランベリーパーク」で開催されたハワイアンフェスです。2025年で4回目の開催を迎えたこのハワイアンフェスは、2024年には10日間で約55万人もの参加者が来場した実績を持ちます。

音楽やフラダンス、グルメ、物販、ワークショップなど多彩な企画で、来場者は5感でハワイを体験できます。メインビジュアルや会場装飾にもハワイらしさが散りばめられており、細部まで工夫されたフェスです。

参照:Grandberry Park HAWAIIAN DAYS 2025

参照:昨年は10日間で約55万人来場! 今年も“町田でハワイ”を体感!HAWAIIAN DAYS 2025を開催!|PR TIMES

2.東京夢の島マリーナ ハワイ&タヒチ フェスティバル

東京都江東区にある観光スポット「東京夢の島マリーナ」で開催されたハワイアンフェスです。海を望むロケーションに特設ステージを設け、海辺でのフラダンスや音楽ライブが楽しめる点が魅力です。グルメやアロハシャツなどの物販も充実しており、マリンリゾート気分を味わえる構成が人気を博しています。

参照:東京夢の島マリーナ ハワイ&タヒチフェスティバル

3.かわさきハワイアンフェスティバル

地域のボランティア団体による運営で、夏と冬の2回開催される地域密着型フェスです。ステージパフォーマンスのほか、ワークショップやハワイ語のミニレッスン、体験ブースなども多く、文化的な学びと楽しさを両立しています。地元参加者だけでなく、県外からのリピーターも見込める定着型フェスに成長しています。

参照:かわさきハワイアンフェスティバルHPへようこそ

4.「小原宿本陣×ハワイアン」

歴史的建造物である小原宿本陣を舞台にした、ユニークなハワイアンフェスです。江戸時代の面影を残す本陣と、ハワイの伝統舞踊や音楽が融合することで、和と洋、古と新の魅力を感じられます。文化の違いを超えて楽しめる構成が話題を呼びました。

参照:【このイベントは終了しました】5月18日(土)におばらまるしぇとさがみはら文化財ユニークベニューが同時開催されます!|すもうよ緑区

5.ふなばしハワイアンフェスティバル

市内の複数会場を使って毎年開催される大型フェスです。ららぽーとTOKYO-BAY、船橋港親水公園、Vivit南船橋などを会場とし、ステージ、グルメ、ワークショップが同時多発的に展開されます。来場者数は2万人を超え、千葉県内有数の人気イベントとなっています。

参照:ふなばしハワイアンフェスティバル

ハワイアンフェスの会場は「IKUSA ARENA」がおすすめ!

ハワイアンフェスを開催するには、来場者や出店ブースを収容できる広々としたスペースや、ステージ設備などが充実した会場を探す必要があります。IKUSAが運営するイベント会場「IKUSA ARENA」には、1000㎡を超えるアクティビティスペースやメインステージ、各種設備などが揃っています。

屋内会場のため、天候に左右されないことも魅力です。アクセスの良さや導線設計のしやすさもポイントで、あらゆる規模のフェスに対応可能な多機能会場としておすすめです。

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まとめ

ハワイアンフェスは、日本にいながら本場の文化を体験できる魅力的なイベントです。文化性・特別感・エンタメ性を盛り込んだ企画を取り入れることで、来場者の満足度も高まり、地域活性化にもつながります。企画・運営の際には、今回紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

IKUSA ARENA編集部
IKUSA ARENAは、池袋から25分、新宿から35分の都内イベント施設です。700名以上収容可能な本施設は、音響設備やスクリーンを完備しており、運動会や懇親会、音楽イベントなど、さまざまな用途でご利用いただけます。