ローンチイベントとは?言葉の意味や成功させるためのポイントを紹介

ローンチイベントとは、新しい製品やサービスを発売するときに開催するプロモーションイベントの1つです。開催することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、そもそも「ローンチ」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
本記事では、ローンチイベントとはどのようなイベントなのか、「ローンチ」という言葉の意味と、ローンチイベントを成功させるためのポイント、ローンチイベントの事例を紹介します。
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ローンチイベントとは
ローンチイベントとは、新しい製品やサービスの発売を記念して行われるイベントのことです。プロモーションイベントの一種です。「新製品発表会」の同義語ととらえていただいて問題ないでしょう。
ローンチイベントではなく、「ローンチパーティー」という名称でイベントが開催されることもあります。この場合は、内容としては「新製品発表会とパーティーが一体化したイベント」であることが多いです。
ローンチイベントは、重要な顧客だけを招いてクローズドな形で行うこともあれば、メディアやインフルエンサーを招いて盛大に行うケースもあります。また、リアルの会場で開催する場合もあれば、オンラインやハイブリッド形式で開催する企業もあり、形式は多様化しています。
開催時期としては、新しい製品やサービスが完成して、販売体制が整ったタイミングで行うのが一般的です。
ローンチイベントの目的
企業がローンチイベントを開催する目的(得られるメリット)としては、主に以下の3つが挙げられます。
ブランドの認知度向上
ローンチイベントは、これから企業が新たに販売する製品やサービスを、多くの人に知ってもらえる機会です。
新製品・サービスを発表する方法の1つに、プレスリリースがあります。もちろんこちらも有効な方法ですが、ローンチイベントでは実際に製品やサービスを見たり、体験したりできるため、プレスリリースによる文字だけの発信よりも、価値や魅力が伝わりやすくなります。
また、ローンチイベントを開催することで、メディアに取材してもらえる可能性もあります。メディアがニュースとして取り上げてくれれば、狙った層だけでなく、幅広い層に製品やサービスを知ってもらうことができます。
新製品・サービスを多くの人に知ってもらえれば、企業やブランドそのものの認知度向上にもつながるでしょう。
新商品の販売促進
お伝えしたように、ローンチイベントでは、参加者は製品やサービスを直接見たり、体験したりできます。価値や魅力を効果的に伝えることができるため、製品やサービスをぜひ購入したい・利用したいという意欲を引き出しやすくなります。ローンチイベントを開催することで、発売直後の売上を大きく伸ばせる可能性があるでしょう。
顧客エンゲージメントの向上
顧客エンゲージメントとは、簡単にいうと「顧客と企業の間に築かれる信頼関係」のことです。これが高まると、顧客は長期にわたって自社の製品やサービスを購入・利用してくれます。また、顧客がSNSなどで自社の製品・サービスに関するポジティブな情報を自発的に発信してくれるようになる(=広告費をかけずに新規顧客を獲得できる)といった効果も期待できます。そのため、マーケティングにおいては顧客エンゲージメントが重要視されるようになっています。
ローンチイベントは、企業が顧客と直接コミュニケーションをとることができる貴重な機会です。コミュニケーションを通して、関係の強化を図れます。また、顧客が特別感を得られるような内容・演出にすることで、顧客エンゲージメントを高めることができるでしょう。
ローンチイベントの内容
では、ローンチイベントではどのようなことを行うのでしょうか。企業によってさまざまですが、たとえば以下のような方法を組み合わせて、製品やサービスの魅力を参加者に伝えます。
プレゼンテーション | 新しく販売する製品やサービスがどのようなものなのか、特徴や開発背景などをわかりやすく説明します。プレゼンテーションのあとには、質疑応答の時間を設けるのが一般的です。 |
デモンストレーション | 製品やサービスの使い方や機能、効果などを、実演を交えて説明します。 |
展示・体験ブース | 製品を間近で見ることができる展示ブースや、実際に使用できる体験ブースを設置します。 |
トークセッションやパネルディスカッション | 製品・サービスの開発者や、業界の著名人、専門家などを招いて議論や対話を行います。 |
「ローンチ」という言葉の意味
ローンチイベントの開催を検討しているなら、「ローンチ」という言葉の意味も知っておきましょう。
カタカナ表記の「ローンチ」は、英単語の「launch」を語源とするビジネス用語です。「launch」には、「(ロケットを)打ち上げる」「(船を)進水させる」などの意味があります。この意味から転じて、「新しいことを始める」「新商品を売り出す」などの意味で、ビジネス用語として用いられるようになったといわれています。
使い方としては、「発売する」「発売された」と同じように、「ローンチする」「ローンチされた」などとするのが一般的です。
この他に、金融業界においては、有価証券を発行する際に市場に対して発行を公表することを「ローンチ」といいます。「ローンチ」は業界によって意味が変わる言葉であることも、覚えておきましょう。
「ローンチ」と「リリース」の違い
「ローンチ」と似た意味を持つ言葉に、「リリース」があります。
「リリース(release)」には、「新しいものを発表する、公表する」「抑えていたものを解き放つ」などの意味があります。製品・サービスを新たに発表する際、一般消費者向けには、「ローンチ」よりも聞きなじみのある「リリース」が使われるケースが多いでしょう。
ほとんど同じ意味の言葉として使われることもありますが、以下のように使い分けされることもあるようです。
- ローンチ:新しいプロジェクトを開始する・立ち上げること。市場に出すまでの一連の活動を指すこともある。
リリース:製品・サービスに関する情報を解禁する、発表する。実際に消費者に届けられる状態になること(例:アーティストが曲をリリースする)。 - ローンチ:形がある製品に対して使う言葉。
リリース:形がないサービスや情報などにも使える言葉。
「ローンチ」を含む用語
「ローンチイベント」や「ローンチパーティー」以外にも、「ローンチ」を含む用語は複数あります。いくつかの用語の意味を、簡単に紹介します。
プロダクトローンチ | 新しい製品やサービスを発売する前から段階的に情報を発信することで、発売直後の売上増加を図るマーケティング手法です。 |
ローンチカスタマー | 新しい製品やサービスを発売する前から、すでに購入することを決めて発注する顧客を指す言葉です。 |
ソフトローンチ | 新しい製品やサービスを発売する前に、限られた地域や対象者にのみ試験的に提供することをいいます。 |
ローンチコントロール | 自動車業界において、完全に停止している車をスムーズに発信・加速させる技術のことをいいます。 |
ローンチタイトル | ゲーム業界において、新しいゲーム機と同時に発売されるゲームソフトのことをいいます。 |
ローンチイベントを成功させるための7つのポイント
ローンチイベントの開催を検討しているなら、効果を最大にするために、以下のポイントを押さえておきましょう。
1.目的とターゲットを明確にする
まずは、「ローンチイベントを開催することでどのような結果を得たいのか」という目的を明確にする必要があります。目的によって、招待する人やイベントの内容も変わるためです。たとえば、ブランドの認知度向上を目的とするなら、豪華なパーティー形式とする、著名人やインフルエンサーを招待するなど、話題性の高い企画が求められます。顧客エンゲージメントの向上を狙うなら、顧客との対話や、顧客に特別な体験を提供することなどが重要となるでしょう。
そして、最初にターゲットを明確にしておくことも重要なポイントです。ターゲットとは、ローンチイベントに来てほしい人だけでなく、ローンチイベントの情報を見てほしい人も含まれます。たとえば、メディアが取り上げてくれたニュースや、ローンチイベントに参加してくれた顧客のSNSなどを見て、製品やサービスを手に取ってくれる人もいるかもしれません。そのような層も含めて、ターゲットを設定します。
2.適切なタイミング・場所を選ぶ
ローンチイベントを、いつ・どこで開催するかというのも、重要なポイントの1つです。目的とターゲットに合わせて、適切なタイミングと場所を選びましょう。
たとえば、業界の展示会でローンチイベントを開催するのも一案です。ターゲットとなる顧客や業界関係者が会場内に集まっているので、参加してもらいやすくなるでしょう。また、メディアにも注目してもらいやすいと考えられます。
実店舗やオフィススペースがあるなら、そこをイベント会場とするのもよいでしょう。コストを抑えることができ、コミュニティ感を生み出せるというメリットもあります。
オフサイトイベントで実施することを考えているなら、以下のポイントを考慮して適切な会場を選びましょう。
- アクセスのしやすさ
- ターゲットや新製品・サービスの雰囲気にマッチするか
- 目標とする参加人数が入れるだけのキャパシティがあるか
- 考えている演出を実現できる設備が整っているか
東京都内でローンチパーティーを開催するなら「IKUSA ARENA」がおすすめ
ローンチイベントの開催を検討しているなら、東武練馬駅から徒歩10分のところにある大規模イベントスペース、「IKUSA ARENA」も候補の1つとしてみてはいかがでしょうか。
広さは約1,000㎡、最大700名まで収容可能です。メインフロアはフラットスペースになっているので、自由にレイアウトを組むことができます。エントランスは和モダンなフォトジェニックな空間となっており、SNS映えすること間違いなしです。飲食、アルコールもOKなので、パーティー要素が強いイベントにもおすすめです。
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3.参加者が楽しめる内容にする
ローンチイベントを開催するなら、新しい製品・サービスをただ紹介するだけでなく、ターゲットに「購入したい」「利用したい」と思ってもらえるような仕掛けが必要です。購買意欲を高めるために、参加者に楽しんでもらえるような魅力的な内容にしましょう。
できれば、製品やサービスを実際に参加者が体験できる企画があるとよいでしょう。参加者としては、「発売よりも前に体験できた」という特別感を得ることができます。また、そのときにしかできない体験を提供するというのもポイントです。たとえば、新たなファッションブランドを発表するローンチイベントであれば、ファッションショー形式でコレクションを披露する、そのブランドの服を着用したモデルやインフルエンサーと一緒に写真撮影ができる、などが考えられます。参加者が楽しめる内容にすることで、SNSなどで情報を発信してくれる可能性も高くなります。
4.イベントの宣伝に力を入れる
せっかく魅力的なローンチイベントを企画しても、ローンチイベントを開催することをターゲットに知ってもらわなければ、参加者は集まりません。情報を発信しなければ、メディアも注目してくれないでしょう。ローンチイベントを成功させるためには、宣伝に力を入れることも重要なポイントです。
宣伝方法はさまざまありますが、オンラインマーケティング戦略を活用する、地域のイベントカレンダーに情報を掲載する、プレスリリースを配信するなどが考えられます。プレスリリースを配信するなら、タイミングとしてはイベント開催日の2週間~1ヶ月前が目安です(※イベント開催前ではなく、開催後にプレスリリースを配信して、イベントの様子とともに新製品・サービスの情報を伝えるケースもあります)。
5.SNSを活用する
最近は、SNSで情報を集める人が多くなっています。ローンチイベントを開催するなら、SNSも活用しましょう。ブランドや商品の名前でアカウントを作り、事前にローンチイベントを告知すれば、ターゲットの期待感を高められます。ローンチイベントの当日はSNSでライブ配信を行えば、会場にこられなかった人にもリアルタイムで情報を届けることが可能です。
また、SNSが普及したことで、顧客が持つ影響力が大きくなっています。ローンチイベントに参加してくれた顧客に、SNSなどで情報を発信してもらえるような工夫も考えてみましょう。たとえば、イベントのハッシュタグを作成する、会場内にSNS映えするようなフォトスポットを用意するなどが考えられます。
6.アフターフォローを行う
ローンチイベントは、開催して終わりではありません。効果を最大化するには、アフターフォローが重要です。ローンチイベント終了後は、参加者に来てくれたことへの感謝を伝えるメールを送りましょう。加えて、以下のようなフォローを行うと、購買意欲をより高めることができます。
- 新製品やサービスの活用方法についてのアドバイスをする。
- 疑問点や不安点があれば丁寧に対応し、解消する。
- 限定のキャンペーンなどを案内する。
ローンチイベント実施後も、定期的に顧客とコミュニケーションをとることが大切です。
7.イベント会社に依頼する
ローンチイベントの開催を考えているなら、イベントの制作やマーケティングの知識を持ったイベント会社に依頼してみてはいかがでしょうか。プロの力を借りることで、より魅力的で効果的なイベントになる可能性があります。また、イベントの準備や運営にかかる手間や労力も大幅に減らすことができるでしょう。
「IKUSA ARENA」を運営する株式会社IKUSAでは、イベントの企画から運営まで幅広いサポートを行っていますので、お気軽にご相談ください。
ローンチイベントの事例
最後に、ローンチイベントの事例を紹介します。
株式会社丸栄商事は、2025年4月に、同年3月に日本に上陸した韓国のコスメブランド、haming(ハミング)のローンチイベント開催しました。株式会社丸栄商事は、韓国コスメやタイの自然派美容製品などの輸入・販売を行っている企業です。
イベントでは、ブランドや商品をただ紹介するだけでなく、発売予定の商品の展示や、体験ブースなども設置しました。また、ブランドをプロデュースしたLUCY(ルーシー)さんも来日し、大人気インフルエンサーとの対談、フォトブースでの写真撮影なども行いました。
参考:《haming》のローンチイベントを開催しました! | 韓国コスメなら、株式会社丸栄商事
まとめ
ローンチイベントを開催することで、参加者がSNSで情報を発信してくれたり、メディアにも取り上げてもらえていたりする可能性があります。新製品・サービスだけでなく、企業やブランドそのものの認知度向上にもつながるでしょう。また、特別な場や体験を提供することで、顧客エンゲージメントの向上も図れます。
イベントを成功させるためには、いつ・どこで開催するかも重要なポイントです。東京都内で大規模なパーティー会場を探しているなら、「IKUSA ARENA」にぜひお問合せください。
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