ライブ配信の配信機材とは?ゲームや雑談などシーン別に紹介

2025.9.30
撮影スタジオ配信スタジオ

仕事としてだけでなく、趣味や友だちづくりを目的にライブ配信を始める人が増えています。スマートフォンだけでも簡単に始められますが、ゲームや歌など配信内容によっては専用の機材が必要になる場合があります。

本記事では、快適で高品質なライブ配信に必要な配信機材を紹介し、そろえる際のポイントも解説します。

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スマートフォンでの配信の限界と不足を補う配信機材

YouTubeInstagram17LIVEなどの主要プラットフォームでは、スマートフォンでの配信に対応しています。近年は、スマートフォンの性能が向上し、高性能なカメラやマイクを備えた機種も増えています。

ただし、古い機種では、アプリが起動しない、配信中にフリーズする、といった不具合が起きやすくなります。特に、高負荷のアプリではCPUやメモリが不足し、映像のカクつきや遅延が発生して、視聴者にとってストレスになることもあるでしょう。

視聴者の満足度を高めたい場合は、外付けマイクやLED照明、スマートフォンスタンドなどの配信機材を併用すると効果的です。配信前にはテスト配信を行い、音量や明るさ、通信状態を確認しておきましょう。

また、配信の安定性は通信品質に左右されます。目安として、720p配信なら上り35Mbps1080pなら610Mbpsを確保すると余裕があります。事前に速度計測→限定公開でのテスト→端末の発熱とバッテリーの確認の順でチェックしましょう。通知のポップアップは画面共有時の事故につながるため、通知が来ないように設定し、不要な自動更新や同期も一時停止しておくと安心です。

高品質な配信に必要な配信機材と使い方のコツ

スマートフォンだけでもライブ配信は可能ですが、音質や画質、安定性を求める場合は、基本の配信機材を整えましょう。ここでは、ライブ配信の質を高める配信機材について紹介します。

パソコン

高画質で長時間のライブ配信を安定して行うには、パソコンが必要です。複数のカメラの切り替えやゲーム画面の取り込みなど、スマートフォンでは負荷が高い処理もパソコンならできます。

ライブ配信ソフトを快適に動かすには、CPUがIntel Core i5またはRyzen5以上、メモリが16GB以上が目安です。SSD搭載だと起動や保存が速く、作業が滞りません。ゲーム配信や仮想背景を使う場合は、グラフィック性能にも余裕を持たせておくと安心です。

マイク

声や歌などをクリアに届けたい場合は、外付けマイクを使いましょう。大音量に強いダイナミックマイク、繊細な音に強いコンデンサーマイク、といった特性を踏まえて選びます。環境音を抑えたい場面では、単一指向性のマイク(カーディオイド)が向いています。ポップガードやローカット(ハイパス)を併用すると、息などの低音のノイズを抑えることも可能です。音量バランスの確認とハウリング対策のため、密閉型ヘッドホンで常時モニターしましょう。スピーカーでの出力はマイクに回り込みやすいため避け、片耳を少し外して自声の大きさを確かめると、長時間でも無理なく話せます。

カメラ

スマートフォンやパソコンに内蔵のカメラでもライブ配信は可能ですが、より鮮明で高画質な映像を求めるなら、外付けWebカメラや一眼・ミラーレス(クリーンHDMI出力対応)を使うのがおすすめです。USBHDMIキャプチャーで接続でき、オートフォーカスや暗所性能に優れた機種だと画が安定します。なお、カメラの内蔵マイクだけでは声がこもりやすいため、明瞭さを優先するなら外付けマイクを併用しましょう。

照明

映像の印象はカメラ本体の性能に加えて、照明の有無で大きく変わります。調光・色温度調整が可能なLEDライトを1~2灯用意し、顔の正面または斜め45度から当てると、肌のトーンが整い陰影も自然に見えます。反射やテカリが気になる場合はディフューザーやソフトボックスを併用し、背景が暗すぎるときは背面に小型ライトを1灯足して奥行きを出すと、全体が見やすくなります。

ミキサー・オーディオインターフェース

BGMとマイクなど複数の音を扱う配信では、音量や音質をきめ細かく整えられるミキサーやオーディオインターフェースを活用しましょう。効果音やエコーで演出を加えることも可能です。ループバックの有無、遅延、コンデンサーマイク使用時のファントム電源対応など、必要な機能は事前に確認しておきましょう。

選定時はループバック機能の有無とドライバの遅延も重要です。音が遅れて自分に返ると話しづらく、進行に支障が出ます。ASIOWindows)や専用ドライバの安定性、低レイテンシー設定の挙動、ファントム電源オン時のノイズの有無をテストし、必要であればバッファサイズを調整してから本番に臨みましょう。

スタンド類

マイクやカメラを固定できるスタンドは、ベストな画角と集音位置を保つ上で欠かせません。アーム式マイクスタンドや三脚、スマートフォンホルダーを使えば、マイクやカメラを常に持っておく必要がないため、配信に集中できます。可動域や設置スペース、デスクの振動が伝わりにくい構造かもチェックしておきましょう。

安定したネット回線

安定したライブ配信を行うには、特に上り回線の安定が重要です。可能であれば、有線LANを使い、Wi-Fiの場合はルーターに近い位置で5GHz帯を選びます。バックグラウンドの大容量ダウンロードやクラウド同期は配信前に止めておくと、映像のカクつきや配信落ちを防ぎやすくなります。

配信のビットレートは解像度とフレームレートに合わせて設定します。720p30fpsなら映像2,5004,000kbps1080p60fpsなら4,5008,000kbpsが目安です。音声は128192kbpsにすると聞き取りやすくなります。エンコーダは、安定重視ならCBR、回線に余裕があるならVBRでも問題ありません。可能なら配信前に速度計測を行い、上限を少し下げておくとフリーズを避けやすくなります。

【配信ジャンル別】おすすめの追加配信機材

配信内容に応じた機材を足すと、より快適な配信環境を整えられます。ここでは、配信ジャンル別におすすめの追加機材を紹介します。

ゲーム配信

ゲーム配信では、キャプチャーボードがあると便利です。コンソールやスマートフォンの映像をパソコンに取り込み、配信ソフトで扱えるようにしましょう。パススルー対応の製品なら、プレイは遅延の少ない外部モニターで行い、配信映像やコメントはパソコン画面で確認できます。正確な操作が求められるタイトルでも違和感が少なく、進行管理もしやすくなります。

なお、機器によっては著作権保護(HDCP)の設定により取り込めない場合があります。事前に設定や対応状況を確認し、ゲーム音とマイク音の音量バランスもテストしておくと安心です。

商品紹介

商品紹介の際は、商品を鮮明に見せるため、高性能カメラと外付けマイクを用意します。商品レビュー向けの高速・滑らかなオートフォーカスや近接撮影に強いモードがあると、ピント合わせがスムーズです。LED照明で明るさと色温度を整え、バックスクリーンや小型の撮影ボックスを使うと、背景の映り込みを抑えて商品に視線を集められます。

歌・音楽・パフォーマンス

歌や演奏、ダンス、演芸などの臨場感を重視するライブ配信では、高性能マイクとオーディオインターフェースの組み合わせが有効です。繊細さを求めるならコンデンサーマイク、扱いやすさ重視ならダイナミックマイクが向いています。ファントム電源の要否やループバック機能の有無、バッファサイズ(遅延)の調整可否を確認しましょう。複数アングルで見せたい場合は複数カメラとスイッチャーで切り替えると、演出の幅が広がります。ハウリング防止のため、スピーカーの代わりにヘッドホン/インイヤーでモニターすると安定します。

雑談配信

トーク中心のライブ配信では、コンデンサーマイクとポップガードで声の明瞭さを高めましょう。顔出しの場合はLEDリングライトで顔色を整え、グリーンバックを使えば背景をカスタマイズできます。

また、コメント表示モニターはカメラ近くに置くと目線のズレを抑えられます。生活音が入りやすい環境では、ノイズゲートやノイズ抑制を有効にして、空調音や外音を減らすと聞き取りやすくなるでしょう。

ビジネス系配信

ビジネス系の情報を発信する配信では、資料の見やすさを優先し、パソコンと外部モニターで進行を管理しましょう。スライドとカメラ映像を切り替える場合はスイッチャーがあると操作が簡単です。グリーンバックで背景を整え、ロゴや肩書きの表示を加えるとブランド感が出ます。画面共有中の通知オフや、機密情報の非表示など基本設定も忘れずに確認しましょう。

各プラットフォームで利用可能な機能や規約は異なります。音源・ゲーム映像の扱いを含め、事前にガイドラインを確認しておくことが大切です。また、新しい機材を導入したときは、非公開または限定公開のテスト配信で映像・音声・遅延をチェックしましょう。

外配信(IRL

屋外での配信(IRL)は上り回線の変動が大きいため、モバイルルーターやスマートフォンのテザリングなど予備回線を用意しましょう。風切り音対策としてウインドスクリーンやデッドキャットをマイクに装着し、移動撮影はジンバルや手ブレ補正対応のカメラを使うと映像酔いを防げます。モバイルバッテリーとケーブルの取り回しも事前に確認しておくと安心です。

配信機材選びの注意点

機材を選ぶときは「用途に合うか」「環境に馴染むか」「将来拡張できるか」を意識すると失敗を避けられます。ここでは、購入前に押さえておきたいポイントを紹介します。

配信内容に合った機材を揃える

ライブ配信の内容によって必要な機材は異なります。ゲーム配信ならキャプチャーボード、商品紹介なら照明と背景、音楽配信なら高性能マイクとオーディオインターフェースが要です。自分の配信で重視する要素を書き出し、最も影響が大きい部分から優先してそろえると無駄がありません。

設置や収納に困らないサイズを選ぶ

ライブ配信をするスペースが限られている場合は、サイズや重量、可動域を事前に確認しましょう。デスク上の動線を塞がないか、三脚やアームの張り出しが作業を妨げないか、ケーブル長は十分かをチェックします。

また、片付けやすさも重要です。折り畳み式のスタンドや巻き取りやすいケーブルを選ぶと、配信後の収納に困りません。

初心者なら操作がしやすい機材から始める

ライブ配信初心者だと、設定や操作方法が難しい配信機材はハードルが高く、ミスをすることもあります。USB接続でドライバ不要(UAC対応)のマイクや、プラグ&プレイ対応のWebカメラが扱いやすく、おすすめです。対応OSや配信ソフト(OBS、各プラットフォームのエンコーダ)との相性も確認しておきます。まずは簡単に使える構成で運用し、慣れてきたら上位機種や追加機材へ段階的にアップグレードするとコストを抑えられます。

スペックを確認する

スペック不足は、画質や音質の低下につながります。目安として、Webカメラは1080p/60fps対応、マイクはサンプリングレートとビット深度、オーディオIFはループバックの有無・レイテンシー(遅延)、照明は調光・色温度調整を確認します。必要十分の性能を選びつつ、将来の拡張を見越して余裕のあるモデルを選ぶと安心です。

機材同士が連携可能か確認する

パソコンとスイッチャー、カメラ、マイクなどを組み合わせる場合は、端子規格と給電方式の整合が重要です。USB 2.0/3.0、HDMI 2.0/2.1、TRS/TRRS、XLR、ファントム電源(+48V)の要否を事前に確認しておきましょう。長距離配線では信号が不安定になることがあるため、ケーブル品質と長さの上限にも注意が必要です。電源タップの容量やアース、グランドループによるノイズが出た場合のためにアイソレータを用意しておくと、トラブルを防げるでしょう。購入前にファームウェア更新可否・返品条件・保証内容を確認しておくと、万が一の際にも対応しやすくなります。

購入・レンタルの方法

ライブ配信に必要な機材は複数ありますが、最初からすべてをそろえる必要はありません。購入とレンタルを使い分け、段階的にアップグレードするとよいでしょう。

初心者用のセットを購入する

マイクやカメラ、照明をまとめたスターターセットは、配線や相性で迷いにくいのがメリットです。13万円台のセットでも、配信の基本は押さえられます。購入前に接続端子(USB/XLR/HDMI)や対応OS、配信ソフトの対応を確認し、返品条件と保証も把握しておくと安心です。将来の拡張を見据えて、スタンドやケーブルは汎用規格のものを選ぶと流用しやすくなります。

レンタルサービスで複数メーカーを試す

配信機材は高額なものが多いため、レンタルで使い勝手を検証すると失敗を減らせます。マイクやカメラ、キャプチャーボードなどは、数日~1カ月単位で借りられることが多く、数千円~数万円の料金帯が一般的です。申込時は、返却期限や配送料、到着日、補償内容も確認しておきましょう。人気機材は予約が埋まりやすいため、配信日から逆算して予約すると安心です。

配信場所もレンタルできるサービスを利用する

自宅の防音やネット環境に不安がある場合は、配信スタジオやレンタルスペースの利用が有効です。防音空間や安定した上り回線、照明・マイク・カメラがそろっている施設なら、機材を持ち込まずに配信できます。予約前に持ち込み可否・電源容量・上り速度(有線LANの有無)・利用可能時間帯(音出し制限)・スタッフ常駐を確認すると当日のトラブルを避けられます。

高品質なライブ配信をしたいならIKUSA ARENA

クオリティの高いライブ配信を実現するには、機材だけでなく配信に適した会場環境が欠かせません。IKUSA ARENA では、最新の音響機材と照明機材を備え、130インチのスクリーンを活用した演出にも対応できます。ステージは映像映えを意識したデザインで、パフォーマンスしやすいゴムマットの床と組み合わせることで、ダンスや演奏など動きのある配信でも見栄えと安定感を両立できます。機材の持ち込みにも対応しているため、普段使いのマイクやカメラ、スイッチャーと組み合わせることも可能です。

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まとめ

ライブ配信は、スマートフォン1台でも始められますが、視聴体験を高めるには、配信内容に合った機材を導入するとよいでしょう。パソコンや安定した回線、カメラ、マイクなど、必要度の高い順にそろえると失敗を減らせます。ゲームや商品紹介など、ジャンルに応じた追加機材を組み合わせると、さらに見やすさや聞きやすさがアップします。視聴者が求めるのは、クリアな音声・安定した映像・スムーズな進行です。この記事をチェックリスト代わりに使いながら、配信環境を段階的にアップデートしていきましょう。

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