地域や企業・団体の防災訓練・イベントの事例20選!

2025.10.22
ワークショップ親子イベント地域イベント企業イベント社内イベント

自然災害は、いつ・どこで発生するかわかりません。自分と大切な人の命を守るため、そして被害を最小限に抑えるためには、普段から災害への備えをしておくことが重要です。

地域住民や自社の社員の防災意識を高めるために、地域や企業・団体などが防災訓練や防災イベントを開催することがあります。本記事では、防災訓練や防災イベントの事例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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地域の防災訓練の事例8

まずは、地域の防災訓練の事例を紹介します。

1.埼玉県議会

埼玉県議会では、毎年県内一斉防災訓練としてシェイクアウト訓練を実施しています。シェイクアウト訓練とは、地震発生時に身を守るための安全確保行動「まず低く(DROP)、頭を守り(COVER)、動かない(HOLⅮ ON)」を、参加者が一斉に実施するものです。

埼玉県議会の県内一斉防災訓練では、このシェイクアウト訓練を、防災週間(830日~95日)のなかで、県民・企業・団体が各自で設定した日時で実施します。2024年度の県内一斉防災訓練には、約45万人が参加しました。

参考:【埼玉県】「シェイクアウト埼玉 ~県内一斉防災訓練~ 」参加者募集! | 埼玉県のプレスリリース

2.岐阜県飛騨市

岐阜県飛騨市は20241110日、文部科学省の学校安全総合支援事業の拠点校に指定されている古川中学校で、避難所設営訓練を実施しました。当日は、1年生の生徒113人と、避難所運営協力防災士42人が参加しました。

この訓練は、内閣府が提唱する「避難所の生活環境改善」に関する活動の一環として、「T(トイレ)・K(キッチン)・B(ベッド)」の設置の実践訓練を中心に行われました。具体的には、マンホールトイレや仮設シャワーの設営、段ボールベッドや木製パーティションなどの組み立て、プロの料理人による調理指導などが行われました。

参考:中学生と防災士による初の避難所設営訓練が行われました – 飛騨市公式ウェブサイト

3.千葉県佐倉市

千葉県佐倉市は20241013日、佐倉市立染井野小学校でペット同行避難訓練を実施しました。

参加者には、受付では避難者カードに加えてペット飼育者名簿(ペット飼育者、ペットの種類、性別など)を記入してもらいました。また、佐倉市の指定避難所では、ペットは原則ケージに入れて指定の場所で飼育することになっています。この訓練では染井野小学校の庇のある室外スペースをペット避難所とし、ペットを避難場所へ移動する訓練も行われました。

訓練後は、職員から同行避難時におけるペット飼育についての説明、ペット専門家によるペット防災に関する講話も実施しました。

参考:ペット同行避難訓練を実施しました/千葉県佐倉市公式ウェブサイト

4.大阪府松原市

202539日に、大阪府松原市内の小中学校22校で、令和6年度松原市総合防災訓練が行われました。

「訓練で自信を 絆で命を守ろう」をテーマに、シェイクアウト訓練や、ファーストミッションボックスを使用した避難所開設訓練などを行いました。また、炊き出し訓練や、災害時の医療講座、支援物資搬送訓練、医療機関連携訓練などを実施した学校もありました。

参考:令和6年度 松原市総合防災訓練を実施しました – 松原市

5.愛知県名古屋市

愛知県名古屋市は2025525日、全市一斉情報伝達訓練及び一斉避難訓練を実施しました。さらにその後は各区の会場で、風水害に関するさまざまな住民参加型訓練も行いました。

全市一斉情報伝達訓練では、防災無線だけでなく名古屋市公式LINE、名古屋市防災アプリ、Yahoo!防災速報など複数の手段で情報を発信しました。また、当日は名古屋市公式ウェブサイトのトップページも災害緊急情報に切り替え、情報を発信する訓練を実施しました。

名古屋市では、このような訓練を大雨や台風シーズンに入る前に毎年実施しています。

参考:名古屋市:令和7年度名古屋市総合水防訓練を実施しました(暮らしの情報)

6.埼玉県戸田市

埼玉県戸田市は2025726日、地域住民を対象に、指定緊急避難場所である美女木小学校で、水害避難訓練を実施しました。この訓練は、戸田市の西から南へ流れる荒川の氾濫を想定して行われました。参加者は、高齢者等避難(警戒レベル3)や避難指示(警戒レベル4)の避難情報に従い、避難行動を実施しました。

また、AR浸水体験、クイズ、防災グッズなどのイベントブースや、スタンプラリーも実施しました。スタンプをすべて集めた人には、景品として防災グッズがプレゼントされました。

参考:水害避難訓練in美女木小学校を開催しました – 戸田市公式サイト

7.公益社団法人泉大津青年会議所

公益社団法人泉大津青年会議所は、202575日~6日に、泉大津市・忠岡町在住の方を対象とした「リアル避難所体験」を実施しました。住友ゴム工業株式会社の泉大津工場の体育館を避難所として、「完全停電・断水」という状況を想定し、12日の避難所体験をするというプログラムです。参加者は、避難所設置訓練や防災食を使った調理体験、防災に関する講話などを通して、災害発生時の困難や課題を学びました

実際に避難することになった際に「何が必要か」を参加者自身に考えてもらうために、この体験プログラムは持参品リストをあえて告知せずに行われました。

参考:泉大津で「リアル避難所体験」体育館で完全停電・断水想定の1泊2日~地域初の試み、災害への備えを促す~ | 公益社団法人泉大津青年会議所のプレスリリース

8.茶ノ木平町内会自主防災会

静岡県富士宮市の茶ノ木平町内会自主防災会は、2025年6月29日に防災訓練を実施しました。

場所は、株式会社ジーアイビーが展開する災害対応型コインランドリー「ブルースカイランドリーマム今泉店」です。災害対応型ランドリーとは、3日分のLPガスを貯槽できるLPガスタンク、非常用発電機、炊き出しセットなどの設備が備わったコインランドリーのことをいいます。訓練では、設備の災害時の取り扱い方法を学びました。

参考:株式会社ジーアイビー コインランドリーを活用した防災訓練を実施 | 株式会社ジーアイビーのプレスリリース

企業や団体の防災訓練・イベントの事例12

次に、企業や団体が実施する防災訓練や防災イベントの事例を特徴別に紹介します。

社員や職員を対象とした防災訓練・イベントの事例

まずは、社員や職員、その家族を対象とした防災訓練や防災イベントの事例5つ紹介します。

9.横須賀市上下水道局

2025618日、横須賀市上下水道局は、職員を対象とした防災訓練を実施し、上下水道局職員の約3分の1にあたる98人が参加しました。

この訓練は、市内で震度6強の地震が発生・津波の恐れはなしという想定で行われました。職員たちは、各本部間の情報伝達、調査・対応指示などの図上訓練、100トンタンク開設や給水車による運搬給水などの実働訓練を、一日かけて実施しました。

参考:横須賀市上下水道局防災訓練を実施しました | 横須賀市のプレスリリース

10.芝浦グループホールディングス株式会社

福岡県福岡市に本社を置く芝浦グループホールディングス株式会社は、BCP委員会」を設置して、日頃から災害に関する講習会や訓練を実施しています。

20249月には、本社で防災訓練を実施しました。この防災訓練は、福岡市消防局中央消防署立ち合いのもと、九州全域で震度6以上の大地震と大津波警報発令を想定して行われました。社員は、駐車場スロープと非常階段を使って1階から9階まで避難しました。また、訓練実施後には、東日本大震災体験談を聞いたり、中央消防署が用意した専用のハウスで火災発生時の避難を体験したりする時間も設けられました。

参考:「芝浦グループ本社」防災訓練を実施しました | 芝浦ブログ | 芝浦グループ

11.通信事業者各社

大規模な災害が発生した際にネットワークを早期に復旧できるよう、NTTグループ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社、楽天モバイル株式会社は、協力体制を構築しています。

20253月、通信事業者各社は、長崎県長崎市で、3日間にわたって「船上基地局」共同実働訓練を実施しました。災害が発生し、陸路での通信復旧が困難な場合を想定して行われたものです。NTTグループが保有する敷設船を活用して、船上基地局の設置・確認を行いました。

参考:災害時に通信ネットワークを海から届ける。通信事業者が共同で「船上基地局」実動訓練を実施 – ITをもっと身近に。ソフトバンクニュース

12.穴吹エンタープライズ株式会社

防災訓練ではなく、防災をテーマとした社内イベントを実施する企業もあります。

穴吹エンタープライズ株式会社は、スタッフの防災意識を高める目的で、20199月に香川県の総合運動公園で、防災運動会を実施しました。防災運動会とは、株式会社IKUSAが提供する防災を学べる運動会です。防災の事前準備を学べるクイズラリーや、災害発生後24時間~72時間以内のフェーズを想定した借り物競争、避難に必要な物品をジェスチャーで伝えるゲームなど、ユニークな競技を通して防災を学びました。

参考:穴吹エンタープライズ株式会社様に防災運動会をご利用いただきました! | あそび防災プロジェクト

13.JFE商事株式会社

JFE商事株式会社は、20257月に大阪支社で「防災意識の向上」をテーマとしたファミリーデーを開催しました。ファミリーデーとは、社員の家族を招待する社内イベントのことです。大阪支社で働くグループ社員とその家族合わせて30人が参加しました。

イベントでは、防災倉庫の見学や、備蓄食品の試食、防災グッズの体験などを行い、家族で楽しく防災を学びました。また、社員と子どもたちとの名刺交換、オフィス見学など、職場や仕事について理解を深めてもらう企画も実施しました。

参考:大阪支社がファミリーデーを開催しました! | JFE商事 株式会社

お客さま参加型の防災訓練の事例

企業がお客さま参加型の防災訓練を実施するケースもあります。ここでは、3つの事例を紹介します。

14.フジグラン丸亀

フジグラン丸亀は、広島県に本社を置く株式会社フジが運営するスーパーマーケットです。1999年に香川県1号店として開店しました。

20225月、フジグラン丸亀でお客さま参加型防災訓練を実施しました。営業時間中に震度6強の地震が発生したという想定で行われ、店内のお客さまには買い物カゴで頭を保護していただき、従業員が店外へ避難誘導しました。また、けが人の救護や、火災の消火活動の訓練も行いました。

参考:フジグラン丸亀にて防災訓練を行いました – 香川県(PDF)

15.住友不動産商業マネジメント株式会社

住友不動産商業マネジメント株式会社は、20256月、自社で運営するイベントホール「東京ガーデンシアター」にて、東京消防庁、深川消防署協力のもと大規模な避難訓練を実施しました。この訓練は来場者を交えて行われ、延べ854人が参加しました。

当日は、まず訓練の説明をした後、東京消防庁音楽隊・カラーガーズ隊による演奏会が行われ、その後避難訓練を行い、移動・休憩を挟んだのちに演奏再開という流れで進められました。実施後のアンケートでは、98%の方が「また参加したい」と回答するなど、来場者にも好評でした。

参考:「東京ガーデンシアター」で“観客入り”避難訓練を初開催!854名が“リアルな防災”を体験 | 住友不動産商業マネジメント株式会社のプレスリリース

16.株式会社よみうりランド×大正製薬株式会社

株式会社よみうりランドと大正製薬株式会社は共同で、2025829日にお客さま参加型の避難訓練を実施しました。場所は、閉園後のよみうりランド園内です。一般の参加者をよみランCLUB会員限定で募集し、当日は約120人が参加しました。

この訓練は、首都直下型地震(震度6弱)の想定で行われました。人気アトラクション「リポビタンロケット☆ルナ」の緊急停止、乗客の救出、避難誘導までの流れの確認を行い、訓練後には防災をテーマにトークショーも開催されました。

参考:よみうりランド×大正製薬 お客様参加型の避難訓練を開催 | 株式会社よみうりランドのプレスリリース

防災について学べる体験イベントの事例

一般の方にも防災意識を高めてもらうために、防災について学べる体験イベントを開催する企業もあります。ここでは、防災イベントの事例を4つ紹介します。

17.株式会社Meta Heroes

株式会社Meta Heroesは、2025719日、20日に開催された「サマーコンファレンス2025」(主催:公益社団法人日本青年会議所)にブースを出展し、防災メタバースの体験会を実施しました。

防災メタバースは、株式会社Meta Heroesが神戸市と共同開発したものです。阪神・淡路大震災当時の街並みや被害状況を再現したバーチャルマップ上で、震災が発生したときの行動や教訓などを学ぶことができます。

体験会には多くの来場者が集まり、楽しみながら災害発生時の行動や教訓を学びました。

参考:Meta Heroes、「サマーコンファレンス2025」にて防災メタバース体験会を実施 | 株式会社Meta Heroesのプレスリリース

18.こくみん共済 coop

こくみん共済 coopは、一般財団法人渋谷区観光協会と一般社団法人渋谷未来デザインとともに、渋谷区の共催のもと、2022年から「もしもFES渋谷」を開催しています。防災・減災の普及啓発のための、参加型のイベントです。

2025830日、31日に東京渋谷区の代々木公園で開催された「もしもFES渋谷2025」では、防災クイズやVRゴーグルによる地震体験などのブースが設けられ、2日間で約16,000人の来場者が集まりました。

参考:「もしもFES渋谷2025」を開催しました | 共済・保障のことならこくみん共済 coop <全労済>

19.株式会社オープンハウスグループ

株式会社オープンハウスグループは、日本郵便株式会社との共催で、2025831日、91日の2日間、「親子で見て、触って、学べる!防災2DAYSひろば」を開催しました。

主催の2社以外にも、多数の企業がブースを出展し、制振装置の体験、消火器体験ができるゲーム、防災アプリを学べるブースなどが設けられました。また、スタンプラリーも実施され、スタンプをすべて集めた人には、先着でもしものときに役立つ防災セットがプレゼントされました。

参考:9月1日は「防災の日」 「親子で見て、触って、学べる!防災2DAYSひろば」をOPEN 大手企業各社のブースをまわり、楽しみながら防災の知識を学ぼう | 株式会社オープンハウスグループのプレスリリース

20.公益財団法人日本財団ボランティアセンター

公益財団法人日本財団ボランティアセンターは、2025531日、61日の2日間にわたって「のれる!まなべる!災害救援体験フェス」を開催しました。会場は、つくば市にある「日本財団災害ボランティアトレーニングセンター(VTC)」です。

ショベルカーやクローラーカーなどの乗車体験、防災ワークショップ、災害ボランティアが体験できるVRなど、大人から子どもまで楽しく学べるさまざまなプログラムが実施されました。

参考:「のれる!まなべる!災害救援体験フェス」5月31日(土)~6月1日(日)に茨城県つくば市で開催! | 公益財団法人日本財団ボランティアセンターのプレスリリース

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東京都内で防災訓練や防災を学べるイベントを開催するなら、会場は「IKUSA ARENA」を検討してみてはいかがでしょうか。

IKUSA ARENA」は、地域のイベントや社内イベントなど、さまざまなイベントに対応可能な施設です。メインフロアの広さは約700m2、特注のゴムマットを使用したやわらかい床となっているため、転んでもケガをしにくくなっています。体を動かす訓練にもおすすめの会場です。

また、運営会社の株式会社IKUSAは、「あそび防災プロジェクト」として楽しく防災を学べるイベントを多数手がけています。防災イベントに関する課題やお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

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まとめ

防災訓練や防災イベントといっても、その内容はさまざまです。また、地域によって災害リスクの高さも違います。防災訓練・イベントの開催を考えているなら、本記事で紹介した事例も参考にしながら、地域に合った内容を考えてみてください。

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