試食会とは?実施ケースと企画の流れ・注意点を解説

2025.11.7
PR・販促

目次

試食会は、新商品やサービスを社内や消費者に体験してもらうイベントです。試食をして味や品質を確かめてもらうことにより、消費者の購買意欲を高められます。また、アンケートや感想を通じて、商品改善に役立つ声を集められます。企業や飲食店にとって、試食会の企画は集客やブランド認知拡大に欠かせない取り組みです。

本記事では、試食会の基本や実施ケース、企画の流れ、注意点をわかりやすく解説します。

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試食会とは

試食会の目的や展示会・販促イベントとの違い、メリットを解説します。

試食会の基本的な意味と目的

試食会は、商品を少量提供し参加者に味を体験してもらうイベントです。販売促進や新商品の認知拡大に直結する重要なマーケティング手法で、商品改善や市場調査の機会としても有効に活用できます。

「おいしさ」や「品質」を直接体感してもらうことで、来場者の購買意欲を刺激できるでしょう。

また、新商品の企画フローの中で、社内で試食会を行う場合もあります。

試食会と展示会・販促イベントの違い

展示会は、製品全体を紹介する場であり、来場者の体験は必ずしもメインではありません。一方、試食会は「味」を直接伝えられる点から、来場者の五感に訴える効果が高いイベントとなります。

また、試食会は販促イベント一部として行うケースもあり、販促という目的のための手段の1つとして試食会が用いられます。

試食会は、比較的参加者との距離が近く、双方向のコミュニケーションを重視できるイベントです。

企業や店舗が試食会を行うメリット

試食会の来場者に新商品を実際に体験してもらうことで、購入につながりやすくなる点がメリットです。アンケートや感想から、リアルな顧客の声を収集できるのは大きなポイントです。

また、試食体験は来場者の記憶に残りやすく、ブランド認知度を高める効果があります。来場者の口コミやSNS拡散による二次的な宣伝効果も期待でき、開催に多くのメリットがあります。

試食会を企画する事例

試食会を行うケースについて紹介します。

新商品の発売前に実施するケース

新商品の発売前に実施するケースでは、新商品を消費者に事前に味わってもらい、発売前から話題を作ります。話題を作ることで、発売直後の購買意欲を高め、売上のはずみをつけやすくなります

また、実際の声を取り入れることで、市場投入後の失敗リスクを減らせる効果が期待できます。

試食会での反応や意見をもとに、味付けやパッケージを改善できる点から、新商品開発の詰めの段階で行われる場合がほとんどです。

既存商品の認知拡大や販促目的で行うケース

試食会は、既存商品の認知拡大や、販促の目的で行うケースもあります。来場者にすでに販売している商品の良さを再認識してもらえる機会になります。バレンタインシーズンのチョコレートといった季節行事や、パッケージ変更といったリニューアルのタイミングとも相性がよいでしょう。店舗や売場での試食は、購入率を大幅に高める効果が期待できます。

既存商品を試食してもらうことで、リピーター獲得やブランド定着にもつながります。

社内での商品理解を深めるために実施するケース

社内で働く従業員向けに新商品や試作品を試食してもらい、理解を深めてもらうために実施する場合もあります。営業や販売スタッフが実際に味を知ることで、顧客に勧める際にも説明力が高まります。

また、社内からの率直な意見を集めることで、商品改善にも役立てられるでしょう。

BtoB営業として実施するケース

委託給食会社や取引先企業への営業として、試食会を行う場合もあります。業務用食品や給食メニューを導入検討中の企業に、直接商品を試食してもらいます。

担当者が実際に味や品質を確認できるため、商談がスムーズに進むでしょう。営業の一環として試食会を実施することで、商談や提案よりもリラックスした雰囲気を作り、取引先とのコミュニケーションも取りやすくなります。

地域イベントやフェスと連動して行うケース

地域特産品や地元ブランドの食品の試食会を行うことで、地域PRに直結する効果があります。観光客やイベント来場者に商品を体験してもらう絶好の機会となるでしょう。特に、季節の野菜や果物などの期間限定の食材と相性抜群です。

試食会のその場で販売ブースを設けると、売上の仕掛け作りができます。

市場調査や顧客ニーズ把握のために行うケース

市場調査や顧客ニーズ把握のために、試食会を実施するケースもあります。試食と同時にアンケートを実施することで、将来の新商品開発や販売戦略に役立つ貴重なデータを収集できます。データからターゲット層ごとの好みや、購買動機を分析できるでしょう。

また、顧客との対話を通じてブランドへの信頼感を高められる点も魅力です。

試食会企画の流れ

試食会を企画するにあたり、押さえておきたい基本の流れを解説します。

1.目的を明確にする

試食会を企画するにあたって、目的を明確にすることは重要なポイントです。目的により会場選びや提供方法、告知方法が大きく変わります。新商品の認知拡大、既存商品の販促、顧客の声収集など、試食会の目的を設定します。

「誰に」「何を伝えるのか」を最初に決めることで、企画がブレにくくなるでしょう。

2.ターゲットと会場を選定する

ターゲットと会場を選定しましょう。消費者に対して行う場合、主婦層、学生、ビジネスパーソンなどターゲットを明確にすることが肝心です。

そして、会場は、ターゲットにした層に直接アプローチできる場所を選ぶことが重要です。スーパーや百貨店など購買に直結できる場は、特に販促効果が高くなります。多くの来場者を見込み、広いスペースが必要な場合は、ターミナル駅からアクセスのよい会場がおすすめです。

3.試食品の内容と提供方法を決める

試食品の内容と提供方法を、決めておく必要があります。試食品は食べやすい一口サイズで提供し、提供方法は清潔感を重視しましょう。個包装や使い捨てのカップ容器を活用すると、衛生面でも安心できます。

味の違いを比較できるようバリエーションを用意するとより効果的です。提供のスピード感や量なども考慮し、試食してもらうまでの手順を設計しましょう。

4.スケジュールと予算を立てる

企画時には、スケジュールと予算を立てます。会場予約や人員手配、告知開始など、全体の流れを逆算して当日の進行を計画しましょう。余裕を持ったスケジュール設計が、当日のトラブル防止につながります。

予算は、食材費、会場費、備品費、広告費などをリスト化して管理します。

収益化を狙う場合は、チケット制の導入やスポンサー協賛を組み合わせるのがおすすめです。

5.スタッフ体制と役割分担を決める

当日の運営においては、受付、配布、説明、衛生管理など、スタッフの役割を明確に分けることが必要です。人数が限られる場合は、動線をシンプルにして試食してもらうための流れや準備の負担を減らす工夫が大切です。

当日の混乱を防ぐために、スタッフに事前にマニュアルを共有しておくと安心です。経験者や専門スタッフがいると、不測の事態にも対応しやすくなるでしょう。

試食会の実施方法

試食会を実施する方法について、事例ごとに解説します。

新商品発表と同時に実施する

新商品発売のタイミングに合わせて試食会を実施し、試食を提供すると話題性が高まります。試食をした人からその場で感想を得られるため、マーケティングデータも収集でき、双方にメリットがあります。

発表系のイベントと組み合わせることで、メディア露出の機会が増え、広報効果が高まります。

百貨店・商業施設にて実施する

百貨店・商業施設など、買い物客が多い場所で試食品を提供することで、購買率が上がるでしょう。回転率が高いため、多くの消費者と接点を持ちたい場合に有効です。人の往来が多い会場であるため、短時間で試食できる形式が適しています。

また、館内イベントとして試食会を行うことにより、施設全体の集客を強化できる点も魅力です。

地域イベントやフェスに合わせて実施する

試食会を地域の祭りやフェスに合わせると、幅広い層にアプローチできます。その地域ならではの食材は来場者の体験価値を高め、地域ブランドの認知度を向上できます。地元特産品をテーマにすると、観光や地域活性化につながるでしょう。

試食会から直売やふるさと納税PRへと発展させるチャンスも生まれます。

来場者が参加できる形で実施する

試食会は、来場者が参加できる形で実施する方法もあります。来場者が参加している実感を得られることで、満足度が高まります。参加者に試食をして気に入ったものに投票してもらい、人気No.1を決めると盛り上がる試食会になるでしょう。感想や評価をその場で集められるため、商品改善にも活かせます。

SNS投稿と組み合わせると、情報拡散にもつながります。

試食会の効果を高める工夫

試食会の効果を高める工夫について、解説します。

来場者の体験価値を高める仕掛けをこらす

試食会では、来場者の体験価値を高める仕掛けをこらすことも、効果を高めるために必要です。試食だけでなく、調理実演や商品開発秘話を紹介すると、イベントならではの特別感が出ます。限定ノベルティやお試し食材を持ち帰れる仕組みを設けると、来場者に満足してもらいやすくなります。また、テーブルウェアを工夫するといった、参加者が写真を撮りたくなる演出を加えるとSNS拡散も期待できるでしょう。

ブランドメッセージを伝える演出を行う

試食会では、単なる試食ではなく、ブランド理念や商品の背景を語る場にするのもおすすめです。生産者や開発者のストーリーを交えると、商品の魅力が強く伝わります。

また、会場デザインにもこだわるとよいでしょう。ブランドカラーを装飾に取り入れると、と印象が統一されます。試食会を「企業の世界観を体験する場」として企画することで、他にない経験を生み出せます。

フィードバックを活かした商品改善を行う

フィードバックを活かした商品改善を行う場にすることで、試食会で得られる効果が高まります。参加者の反応を商品改良や新商品開発に直結させると、商品自体の価値が高まります。アンケートを通じて、味・食感・デザインなど具体的な意見を収集しましょう。SNS投稿やその場のコメントも分析することで、リアルな声を把握できます。

また、「意見を反映した商品」を発表することで、顧客の声を活かす社風であると認識してもらえ、よい企業イメージが生まれます。

試食会後のフォローアップを行う

試食会の実施後は、フォローアップを行うことも大切です。試食会で得た顧客接点を、消費者との中長期的な関係構築に活かすことが重要です。参加者にメールやDMでお礼を送り、次回の案内を行いましょう。試食した商品の限定クーポンや、キャンペーン情報を配布し、次の購買につなげることも大切です。

試食会の結果を活用する方法

試食会の実施によって得られる効果を活用する、具体的な方法を紹介します。

会場内で商品購入や予約ができる仕組みを整える

試食会を実施する際には、会場内で商品購入や予約ができる仕組みを整えるとよいでしょう。試食体験をして、来場者に「味を確かめた安心感」を提供することで購買行動が後押しされます。そのため、購入率が上がる傾向が強く、即時的な売上増加が見込めます。

特に、スーパーや商業施設では効果的です。

得た情報は整理・分析する

試食会で得たデータは、新商品開発や販売戦略の参考になるリアルな意見です。データを整理・分析することで、顧客理解を深められます。

アンケートを活用して、消費者の味の好みや改善要望を具体的に把握するのがおすすめです。年齢層やライフスタイルなど、消費者の生きたデータが得られるでしょう。

改善結果を報告する

試食会で得た来場者の意見をもとにどう改善したかを、メール配信やSNSで報告しましょう。「自分の意見が商品に反映された」という実感がファン化を促進します。

試食会には、一度の体験をきっかけに、継続的な購買やブランド支持につながる可能性が秘められています。そのため、試食会を定期的に行うとブランドイベントとして定着し、長期的なファン獲得につながるでしょう。

試食会企画を運営するポイント

試食会運営を成功させるために、押さえておきたいポイントを解説します。

開催前に準備・確認すべき項目をチェックしておく

試食会を開催する前に、会場の広さ・電源・水回りなど設備環境を必ずチェックしておきましょう。提供する食品の数量や保存方法を明確にしておくことで、当日の思わぬトラブルを防げます。

あらかじめ必要な備品(トング、紙皿、ゴミ袋)をリスト化しておくことで、漏れを防げます。また、事前リハーサルを行い、スムーズに運営できるか確認することも大切です。

当日は柔軟に対応できる体制を整えておく

イベント会場には随所にスタッフを配置して、説明・案内を円滑に行います。予想以上の来場者が来ても柔軟に対応できる体制を整えておきましょう。

受付から試食までの導線をシンプルにしておくことで、混雑を防ぎます。また、衛生面を最優先し、スタッフは手袋やマスクの着用を徹底しましょう。改善ポイントを考察し、次回開催につなげるイベント終了後、次回開催に活かすために振り返り作業を実施することが肝心です。良かった点と改善点を整理し、運営マニュアルに追記します。

試食会を終えた後に残った食材や物資を集計することで、次回の仕入れ計画に活かせます。また、アンケートや、SNSでの投稿など、イベントへの評価をまとめて分析し、来場者の声を具体的に取り入れた改善策を立てましょう。

 協力企業やスタッフに成果を報告し、お礼を伝えて信頼関係を強化する配慮も忘れずに行います。継続的に開催することで「定番イベント」として試食会を定着させる工夫も検討することが大切です。

試食会運営の注意点

試食会を運営するにあたって、留意したい注意点を解説します。

衛生管理とアレルギー対策をする

試食会の運営時には、衛生管理とアレルギー対策をする必要があります。食材の保管温度や提供方法を徹底し、食中毒防止に努めます。スタッフは手袋やマスクを着用し、清潔な環境を維持しましょう。

また、アレルギー表示を明確に掲示し、試食をする前に来場者へ周知します。万一の対応方法を準備し、安全第一の運営を心がけます。

試食品の量や提供方法の工夫をする

試食品の量や提供方法の工夫をすることも、必要な配慮です。試食品は一口サイズで提供し、試しやすさと回転率を高めましょう。個包装やカップ提供により。衛生面と配布効率を両立できます。

提供数を事前に計算し、不足や余剰が出ないよう調整します。試食は見た目にもこだわり、写真映えする盛り付けを意識しましょう。

混雑防止と導線設計を工夫する

混雑を防止するために、会場レイアウトを工夫しておくことで、来場者の動きをスムーズにできます。受付から試食までの導線を、短くシンプルに整えましょう。

ピーク時を想定し、複数の試食配布ポイントを設けることで、混雑を緩和します。誘導スタッフを配置することで、トラブルや滞留の防止に努めます。

電源・水・トイレなど会場設備を確認する

電源・水・トイレなどの、会場設備を事前に確認しておくことも重要です。基本設備が整っているかで、快適さと安全性が大きく変わるため、重要なポイントです。調理や冷蔵機器に必要な電源が確保できる場所を事前に確認しておきましょう。手洗いや調理をするために水の確保も必要です。また、来場者用トイレが不足しないよう、数と清掃体制を整えておく必要があります。

設備が不十分な場合は、仮設設備も検討しましょう。

試食会会場にはIKUSA ARENAがおすすめ

試食会は、空調設備が整った室内で行うと、快適に過ごせるうえ、食品衛生も管理しやすいでしょう。

東京都練馬区にあるレンタルスペース「IKUSA ARENA」は、メインフロアの広さが700㎡あり、最大700名収容可能です。そのため、大規模な試食会にも対応できます。池袋駅や新宿駅など、東京都のターミナル駅からのアクセスも抜群で、さまざまな方面の来場者が足を運びやすい場所にあります。

試食会の会場をお探しの方は、ぜひ一度IKUSAへご相談ください。

まとめ

試食会は、商品を体験してもらうことで、来場者に購買意欲や認知度を高められる有効な企画です。新商品発表や地域イベントなど、目的に応じて活用できます。

記事を参考に、来場者に喜ばれる試食会を企画しましょう。

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この記事を書いた人

IKUSA ARENA編集部
IKUSA ARENAは、池袋から25分、新宿から35分の都内イベント施設です。700名以上収容可能な本施設は、音響設備やスクリーンを完備しており、運動会や懇親会、音楽イベントなど、さまざまな用途でご利用いただけます。

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