異業種交流会とは?開催する目的や準備の流れ・会場選びのポイントを解説
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異業種交流会は、さまざまな業種の人々が集まり交流する会で、都市部を中心に盛んに開催されています。異業種交流会は、普段接点のない職種・業界に所属する人との出会いが期待できる場です。この場を通じて生きた情報に触れることで、新しい発想が生まれるかもしれません。将来的に大きなビジネスチャンスにつながる可能性もあるでしょう。
本記事では、異種交流会の概要から開催する目的、事前準備、当日の流れ、会場選びのポイントやおすすめの会場まで網羅的に解説します。
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異業種交流会とは
異業種交流会とは、業種や職種の異なる人が集まり交流する会です。「ネットワーキング」とも呼ばれます。立場の違う参加者同士が交流を深めることで、新たな人脈づくりや情報交換、アイデア創出のきっかけになります。
異業種交流会のスタイルはさまざまで、飲み会のようにざっくばらんに話ができるものから、会議・勉強会形式で開催されるものまであります。近年は、オンラインで開催される異業種交流会も増えており、世界中の人々とつながることも可能です。
異業種交流会を開催する目的
異業種交流会は、新たな人脈やアイデアのヒントを得られ、ビジネスに多くのメリットをもたらす場です。異業種交流会を主催することで、業界や地域における信頼性・ブランドイメージアップを図ることができます。集客力や人と人との交流を促す力がつけば、他のビジネスイベントへの協力依頼が増えるかもしれません。参加者に自社の事業や取り組みを伝える機会にもなるでしょう。
また、地域の人同士の交流・親睦を図り、異業種間でビジネスの輪を広げることにより、地域経済の活性化にも寄与します。
異業種交流会が参加者にもたらすメリット
異業種交流会は、参加者にさまざまなメリットをもたらします。異業種交流会を主催し、特別な体験を提供すれば、自社のファンを増やすことにもつながるでしょう。
ビジネスにつながる人脈の拡大
そもそも異業種交流会は、ビジネスの情報交換や人脈づくりを目的として開催されるイベントです。参加者が普段接点のない業界の人々と出会い、情報交換や名刺交換を行うことで、新しい取引先やパートナーが見つかったり、新たな事業展開の可能性が広がったりと、大きなビジネスチャンスにつながる可能性があります。
生きた情報の収集
異業種交流会に参加するメリットの1つは、普段の仕事では知り得ない生きた情報や新しい気づきを得られることです。現場の声を直接聞くことができるため、本やインターネットとは異なる、経験に基づいた最新の情報を入手できます。
新たな発想やアイデアの獲得
異業種交流会では、参加者が普段接することのない業界の人々と話すことで、自分の業界や職種とは異なる視点や考え方に触れることができます。たとえば、製造業のプロフェッショナルがサービス業の人と話すことで、顧客目線やマーケティング的観点から新しいアイデアを思いつくかもしれません。いつもと違う視点を取り入れることで、既存の問題に対する新しい解決策が見つかる可能性があります。
異業種交流会の種類
一口に異種交流会といってもさまざまな種類のものが開催されています。どのような違いがあるのか、それぞれの特徴について見ていきましょう。
朝活交流会
出勤前の時間を有効活用した交流会です。朝は脳がリフレッシュして、クリエイティブな発想ができる時間であるため、会話を通じて新しいアイデアが生まれやすいといわれています。早朝から目的意識を持って活動している、向上心のある人たちと交流を深められるのも魅力です。
ランチ交流会
ランチタイムを利用した異種交流会です。リラックスした雰囲気のなかで、おいしいランチを楽しみながら交流を深めることができます。仕事や家事、育児が忙しく、朝や夜の集まりには参加しづらい人も、昼休みの時間であれば参加しやすいでしょう。
飲み会付き交流会
お酒や食事を楽しみながら、和気あいあいとした雰囲気のなかで楽しく交流できる会です。レストランやカフェ、もしくは貸し会議室やレンタルスペースにケータリングを手配して行います。よりカジュアルな環境で、ざっくばらんに語り合いながら人脈づくりや情報交換ができるのが魅力です。飲み会付き交流会の場合、着席形式よりも立食形式のほうが移動しやすく、さまざまな参加者と話しやすい環境をつくれます。
セミナー付き交流会
セミナーと交流会がセットになった交流会です。参加者にとっては、ビジネススキルの向上や最新トレンドの情報収集にも役立ちます。セミナーの登壇者には自社の役員やテーマに即した企業の経営者を招き、交流会にも参加してもらうと、参加者の注目を集めやすいでしょう。商品やサービスのプロモーションを目的として実施するセミナーは、参加費を無料に設定するのが一般的です。
経営者交流会
経営者と経営者をつなぐ交流会です。経営者交流会は会費が高い傾向がありますが、代表取締役や執行役員と直接話せるため人気です。経営者の多くは、常に新しいビジネスのアイデアを探しているため、双方のニーズがうまくマッチングすれば、新事業や協業の話が早く進むでしょう。
オンライン交流会
オンライン交流会では、誰でも簡単にバーチャル空間でつながることができます。ZoomやTeamsなどのオンライン会議ツールを使った異業種交流会は増えており、全国各地、さらには世界中のどこにいても参加可能です。移動する時間や手間がかからないため、リアルな交流会と比べて参加のハードルは低いといえるでしょう。オンラインのみで開催する場合、主催者が会場を準備しなくていい点もメリットです。
異業種交流会の事前準備
異業種交流会を開催するにあたり、事前に準備すべきことを一連の流れに沿って解説します。
1.目的・テーマを決める
異種交流会を企画するうえで、最も重要となるのが目的を決めることです。「キャリアにこだわらずざっくばらんに語り合って交流を深める」「経営者のみが集い、お互いに情報を発信しあって経営をサポートし合う」など、開催目的によって募集する人の層が変わってきます。
交流会のテーマは、参加者の関心や興味に合わせて選ぶことがポイントです。「AIを活用するうえで考えるべきこと」「従業員満足度を高める工夫」など、業界を問わず皆が意見を出しやすいテーマを選ぶといいでしょう。
2.開催スタイルを決める
異種交流会の開催方法には、会場に集まって対面で意見交換を行う「リアル交流会」・オンライン上で交流を深める「オンライン交流会」・リアルとオンラインを組み合わせた「ハイブリッド交流会」があります。交流会の開催スタイルによって、選ぶべき会場も変わってきます。どのような開催方法にするか早めに決めましょう。
3.日時・場所を決める
参加人数の目星がついたら、予算に合わせて日時と開催場所を決めます。イベントを成功させるために、会場選びは重要なポイントです。異業種交流会の開催場所としては、貸し会議室やレンタルスペースが候補として挙げられます。人気の高い会場はすぐに予約が埋まってしまうため、できるだけ早めに押さえましょう。
会場選びの詳しいポイントについては後述します。
4.タイムスケジュールを決める
開催方法や会場が決まったら、当日のタイムスケジュールを組み、それに沿って進行表を作成します。異業種交流会の流れは、目的やテーマ、スタイル、規模、開催方法によって変わってきます。いずれの場合も、事前にタイムスケジュールを決めておくと、当日の流れをイメージしやすくスムーズに進行できるでしょう。
5.運営メンバーを確保する
異種交流会の運営を一人で行うのは大変なので、運営メンバーを集めましょう。まずは、当日の受付、司会進行役、備品手配など、どの役割に何人必要となるか想定します。運営に必要な人数が決まったら、それぞれの役割に適したスキルや経験のある人に協力を仰ぎましょう。
6.告知をする
異業種交流会の参加者を募集する方法は、自社のWebサイトやSNSを利用するのが一般的です。案内文には「日時」「場所」「会費」などの基本事項を盛り込みましょう。さらに異業種交流会やビジネスセミナー、研修や勉強会などの情報を一覧でまとめた告知サイトを利用すると、高い集客が期待できます。告知サイトは無料で利用できるものもあるため、予算に応じて適切な手法を探しましょう。
7.トラブル発生時の対応を決める
異業種交流会には、思いがけないミスやトラブルがつきものです。いざというときに慌てないように、事前に対応を決めておくと安心です。集客が想定より少ないとき、スケジュールが大幅に遅れたとき、参加者同士のトラブルが起きたときなどに誰がどう対応するか決めておきましょう。
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異業種交流会の当日の流れ
異業種交流会の当日の流れは、一般的に次のようなものになります。
受付
開始15分前を目安に受付を開始します。参加者を笑顔で迎え、交流会への期待感を高めましょう。有料の場合は参加費を受け取ります。時間を過ぎても来ない人には連絡を取り、開催を遅らせる・先に始めるなどの判断をします。急に仕事が入った、道に迷ってしまったなどのトラブルは起こりえるため、事前に対応方針を取り決めておくといいでしょう。
進め方・ルールの説明
参加者がそろった段階で、司会進行役が開会の挨拶をします。挨拶は手短に済ませ、交流会の進め方やルールの説明につなげましょう。交流会を円滑に進める基本となるため、参加者に伝わるようにわかりやすく説明することが司会進行役の重要な役割です。
自己紹介タイム
交流の前に、参加者の自己紹介タイムを設けます。全員に自己紹介をしてもらいましょう。長さは1分以内が目安です。「好きな〇〇とその理由」などのお題を決めておくと、参加者が話しやすくなります。
グループで交流
交流会の規模によっても異なりますが、4名〜6名のグループに分かれて交流してもらいます。話しやすいトークテーマを用意しておくと、話題が弾みやすく、参加者同士のコミュニケーションが活発になります。途中でグループ替えをはさむと、さまざまな人と交流でき、より満足度の高い異業種交流会になるでしょう。
フリートーク・名刺交換
グループである程度交流が生まれた後は、フリートークの時間を設けます。自由に歩き回る形式にして、気になる人と話してもらうのが一般的です。主催者側がリードして、参加者同士の積極的な交流を促しましょう。たとえば「10人と名刺交換しましょう」といった目標設定を促すと、会話のきっかけづくりになります。
アンケートの実施
交流会が終わったら、アンケートを実施します。アンケートは、参加者からフィードバックを得るための重要な手段です。その回答を収集・分析することで、参加者のニーズや改善すべき点が見えてきます。アンケート結果を活かして、よりよい異業種交流会の実施を目指しましょう。
異業種交流会の会場選びで押さえるべきポイント
異業種交流会の会場を選ぶ際は、次のようなポイントを確認しましょう。
収容人数
想定される参加人数に合わせて、十分な広さの会場を手配しましょう。収容可能な人数や、レイアウトがどの程度変更可能かをあらかじめ確認しておく必要があります。
アクセスのしやすさ
異業種交流会の会場は、参加者がスムーズにアクセスできる場所を選びましょう。公共交通機関を利用して来る人がほとんどなので、最寄り駅から徒歩10分程度の会場がおすすめです。人によって利用する路線が異なるため、主要駅にアクセスしやすい場所だと安心です。
必要な機材や設備の有無
異業種交流会では、プロジェクターやスクリーンといった備品があると重宝します。交流会の規模が大きい場合は、マイクやスピーカーなどの音響設備も欠かせません。全てを持ち込むとなると手間がかかるため、使用したい設備が完備された会場を選ぶことをおすすめします。
料理提供の有無
異業種交流会では多くの場合、参加者の交流を円滑に進めるために、食事やドリンクを提供します。レストランや居酒屋を使う場合、どのようなメニューやプランが用意されているか事前に確認しましょう。会議室やレンタルスペースであれば、食事の持ち込みが可能かどうかを確認する必要があります。持ち込みができる会場であれば、設営や片付けに対応しているケータリングサービスを利用するのが便利です。
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東京で異業種交流会におすすめの会場3選
東京で異業種交流会におすすめの会場3選を紹介します。
1.IKUSA ARENA
「IKUSA ARENA」は、株式会社IKUSAが運営する複合型体験施設です。池袋から電車で10分、新宿駅から21分の好立地にありながら、都内とは思えない広大なスペースを有しています。アクティビティスペースは床面積1,000㎡以上の広さを誇り、500名を収容可能です。ハイスペックな音響や照明が充実しており、リッチな異業種交流会を開催できます。
飲食の持ち込みもでき、スペースのレンタル、交流会の企画・運営、飲食の手配までまとめて依頼できるのが特徴です。企業や団体の都合に合わせて、1年前から予約ができます。
公式サイト:https://arena.ikusa.jp/
2.グレイドパーク渋谷テラス
「グレイドパーク渋谷テラス」は、SHIBUYA109の隣に位置する好立地のイベントスペースです。会場入り口には受付が設けられており、サブフロアには大きなバーカウンターがあります。最大350名まで収容可能な会場があり、貸し切りもできます。さらに、事前にスペースを確認できる無料内見サービスを提供しています。マイク・音響設備・プロジェクター・スクリーンなどの備品を完備しており、多彩な演出で交流会を盛り上げます。
3.赤坂インターシティコンファレンス
「赤坂インターシティコンファレンス」は、高級ホテルのように上質な貸し会議室です。最大500名収容可能なホールを含め12の会議室を有しており、交流会の規模に合わせて利用できます。会場には専任スタッフが常駐しており、事前の打合せから各種手配、機材のセッティング、当日のフォローまで対応可能です。ラウンジには、飲み物とスナックが楽しめる「KIOSK」を常設しており、休憩時間も有意義に過ごせます。
公式サイト:https://aicc.tokyo
まとめ
異業種交流会は、普段接点のない業種の人たちと交流でき、仕事をしているだけでは得られない生きた情報や新たなアイデアに触れられる貴重な機会です。異業種交流会を成功させるためには、適切な会場選びが不可欠です。会場の雰囲気や設備は、参加者の交流を促し、効果的な異業種交流会を実現するカギとなります。収容人数やアクセスのしやすさ、設備の充実ぶりなどを確認して、適した会場を選びましょう。
異業種交流会の開催を検討している方は、今回の記事をぜひ参考にしてください。
和モダンな内装、500人規模のアクティビティスペース、配信・演出設備が揃った東京の複合型体験施設「IKUSAアリーナ」